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米石油大手シェブロンの第4四半期と2021年通期決算について解説

現地時間28日に米石油大手【CVX】シェブロンが第4四半期決算を発表いたしました。

純利益は155億ドルと、通期の過去最高を記録しています。前期は通期で55億ドルの赤字を出していたので、劇的な業績回復となっています。

それでも利益は市場予測を上回ることはできず、株価は5%下落しています。

今回はシェブロンの最新決算について解説していきます。

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【CVX】シェブロンの最新決算について

4Q決算概要

【CVX】シェブロンの4Q決算の概要は以下の通りです。

2021 4Q2020 4Q前年比
売上高45,86124,84384.60%
純利益5,055-665
EPS2.63ドル-0.34ドル

(単位 百万USドル)

シェブロンの4Q売上高は前年比で84%の増収となりました。世界的な景気改善に伴う需要の回復を背景に、石油価格が高騰したことが要因となっています。

18日には「米国産WTI原油」の先物価格は一時、1バレル86.63ドルと約7年3か月ぶりの水準まで上昇しています。シェブロンは世界的な原油高の恩恵を受けましたが、市場予想を上回ることはできず、株価は5%減少しています。

 

通期決算概要

【CVX】シェブロンの2021年通期決算の概要は以下の通りです。

2021 通期2020 通期前年比
売上高155,60694,47164.71%
純利益15,625-5,543
EPS8.14ドル-2.96

(単位 百万USドル)

シェブロンの通期売上は前年比64%増の155億ドルで、14年以降で過去最高益となっています。前期は55億ドルの赤字を計上していたので、劇的な業績回復です。通期のフリーキャッシュフローは211億ドルでこちらも過去最高に達しています。

原油・ガス生産量は日量310万バレルと前年同期から若干増加し、原油・ガス生産部門の通期損益は前年の16億ドルの赤字から73億ドルの黒字に転換しています。

また6%の増配と最大50億ドル分の自社株買いを行う計画も示しています。

過去10年間の収益推移グラフは以下の通りです。

シェブロンの収益は世界情勢など外的要因を受けやすい、シクリカルな銘柄です。2021年は原油価格の高騰により、収益は前年比で64%増となっています。

2021年の通期利益は55億ドルの赤字を計上していますが、2022年は156億ドルと14年以降で過去最高を記録しています。

株価推移

過去5年間の株価推移は以下の通りです。

シェブロンの株価は過去5年間で+17.04ドル(15.00%)となっています。決算内容は良い内容でしたが、市場予測を上回ることはできず、5%下落しています。

それでも過去1年間で株価は+44.20ドル(51.15%)でS&P500(17.44%増)を上回るリターンを出しています。

エネルギー銘柄約100社で構成されている、【VDE】バンガード・米国エネルギーセクターETFの過去1年間のリターンは+35.79ドル(65.07%)なので、他のセクターETFを上回るリターンとなっています。

シェブロンのような個別株はリスクがあるので、エネルギーセクターに投資をする場合は分散能力が優れたETFを選ぶことをおすすめします。

▼【セクター解説】米国株のセクター別おすすめ銘柄に関する記事はこちらです。

配当概要

シェブロンは決算前に6%の増配を発表しており、同社の連続増配はこれで35年となりした。

配当情報は以下の通りです。

配当利回り4.35%
過去12か月の配当利回り4.07
配当利回り5年平均4.29
配当性向101.5%
増配率3年平均5.85
増配率5年平均4.39
連続増配期間35年
配当月3,6,9,12

出所:DividendInvestor.com

シェブロンが35年連続で増配しており、配当利回りは4%を超えています。エネルギーセクターは外的要因を受けやすい景気敏感銘柄ですが、長期的な増配を行っている、同社の配当に対する姿勢は素晴らしいです。

1株あたりの配当と増配率は以下の通りです。

シェブロンは35年連続で増配しており、1株あたりの配当金は右肩上がりに成長しています。コロナ禍でも増配を行っており、2022年は6%の増配しています。

配当性向は101%で、市場の中でも高い水準となっています。

シェブロンのようなエネルギーセクターは外的要因を受けやすい景気敏感銘柄なので、長期的な増配は予想するのが難しいです。

同じエネルギーセクターの【RDSA】ロイヤル・ダッチ・シェルは2020年に66%の減配を実施しています。同社が減配を行うのは第二次世界大戦以降初となっています。

個別株投資はリスクがあることを理解しておく必要があります。

まとめ

現地時間28日に米石油大手のシェブロンが第4四半期と通期決算を発表しました。

通期利益は前年比64%増の155億ドルで14年以降で過去最高を記録しています。前期は55億ドルの赤字だったので、劇的な業績回復となっています。フリーキャッシュフローは211億ドルでこちらも過去最高に達しています。

原油・ガス生産量は日量310万バレルと前年同期から若干増加し、原油・ガス生産部門の通期損益は前年の16億ドルの赤字から73億ドルの黒字に転換しています。

決算前には6%の増配と最大50億ドルの自社株買いを計画しています。

2022年は世界的なインフレや原油高によってエネルギーセクターが台頭する1年になるかもしれません。

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