セクター

米国株・通信サービスセクターの代表銘柄と特徴について解説

米国株は産業によって11種類の「セクター」に分けられています。セクターの特徴を理解することで適切なタイミングで投資を行うことができます。

11種類のセクターに関する記事はこちらです。

米国株・通信サービスセクターについて解説していきます。

【この記事でわかること】

  • 通信サービスセクターの特徴
  • 通信サービスセクターの代表銘柄
  • 通信サービスセクターの代表ETF
  • 別セクターとのリターン比較

米国株・通信サービスセクターについて

通信サービスセクターは主にネット回線、電話、テレビ、広告などのサービス提供する企業が分類されています。通信サービスセクターは通信事業とコンテンツ事業に分けることができます。

通信事業は【VZ】ベライゾン・コミュニケーションズ、【T】AT&A、【TMUS】Tモバイルが該当します。コンテンツ事業は【NFLX】Netflix、【DIS】ディズニーなどが該当します。

ベライゾンやAT&Tのような通信事業は景気に左右されにくい特徴があります。景気が悪くても通信費は継続的に支払うので収益が安定しています。

一方で、Netflixやディズニーは景気に左右されやすいです。コロナウイルスの影響でディズニーはしばらく閉園するなど収益を大きく落としました。

通信サービスセクターの中でも景気に影響を受ける銘柄があるのが特徴です。

通信サービスセクターの特徴

通信サービスセクターの特徴は以下の通りです。

  • 通信事業は景気に左右されにくい
  • コンテンツ事業は景気に左右されやすい
  • alphabetやメタなどGAFAM銘柄が組み入れられている
  • セクター全体ではS&P500を下回るリターン

通信サービスセクターの過去10年間リターンは+12.38%でS&P500の+17.15%を下回っています。メタ(旧Facebook)やalphabetなどのGAFAM銘柄は大きなリターンを出していますが、ベライゾンやAT&Tなどの通信事業がやや伸び悩んでいます。

通信サービスセクターを代表する【VOX】バンガード通信サービスセクターETFと【VOO】S&P500ETFの過去5年間株価推移グラフは以下の通りです。

過去5年では【VOO】S&P500が【VOX】通信サービスセクターETFをアウトパフォームしています。それでも通信サービスセクターは2019年、2020年はS&P500を上回るリターンをだしています。

2021年は公益事業セクター、一般消費財セクター、資本財セクターを上回るリターンをコンテンツ事業のNetflixやディズニーが好調に推移していましたが、ベライゾンやAT&Tなどの通信事業が足を引っ張る形となりました。

通信サービスセクターの代表銘柄

通信サービスセクターの代表的な銘柄は以下の通りです。

  • 【FB】Meta
  • 【GOOG】Alphabet
  • 【DIS】ディズニー
  • 【NFLX】Netflix
  • 【VZ】ベライゾン・コミュニケーションズ

通信サービスセクターには旧FacebookのメタやGoogleの親会社であるalphabetが組み込まれています。最近ではalphabetが好決算を発表して株価が上昇しています。alphabetの決算に関する記事はこちらです。

通信サービスセクターETF

通信サービスセクターを代表するETFは以下の通りです。

  • 【VOX】バンガード米国通信サービス・セクターETF
  • 【IXP】iシェアーズ グローバル コミュニケーションサービス ETF
  • 【XLC】コミュニケーション・サービス・セレクト・セクター SPDR® ファンド
ティッカーシンボルVOXIXPXLC
純資産[十億ドル]4.2370.30715.104
設定日09/29/200411/16/200106/18/2018
経費率0.10%0.46%0.12%
保有銘柄数1166927
直近配当利回り1.36%2.81%0.70%
過去1年リターン13.83%13.55%19.25%
過去3年リターン23.43%19.90%
過去5年リターン8.15%9.68%

通信サービスセクターETFは【VOX】と【XLC】が過去1年間で40%近いリターンを出しています。どちらも経費率が低いので長期投資に向いています。

過去5年間の株価推移は以下の通りです。

VOXとIXPのリターンは大きく変わりませんが、XLCが10%近く上回っています。XLCはメタやalphabetなど、大型企業の構成比率が大きくなっています。IXPと比べて経費率も低く、長期投資に向いた銘柄だと言えます。

1年程度であれば、経費率はそこまで気になりませんが長期投資では0.1%でもリターンに差が出るので、なるべく経費率の低いETFを選ぶようにしてください。

【VOX】バンガード米国通信サービス・セクターETF

【VOX】バンガード米国通信サービス・セクターETFは116社で構成されています。バンガード社のETFは経費率0.10%と低コストなのが魅力です。

過去5年間トータルリターンは+13.83%とやや低い成長率となっていますが、alphabetやメタがセクター全体をけん引しています。

組入上位10銘柄は以下の通りです。

ティッカーシンボル銘柄名組入比率
FBメタ・プラットフォームズ16.41%
GOOG alphabet11.30%
GOOGL alphabet10.70%
DIS ウォルトディズニー5.39%
NFLXNetflix4.86%
VZベライゾン・コミュニケーションズ4.56%
CMCSAコムキャスト4.53%
TAT&T4.46%
CHTRチャーター・コミュニケーションズ2.57%
TMUSTモバイル2.00%

【IXP】iシェアーズ グローバル コミュニケーションサービス ETF

【IXP】iシェアーズ グローバル コミュニケーションサービス ETF の経費率は0.46%とVOX、XLCよりも高くなっています。米国と日本を中心に世界中の国や地域に分散投資をしています。

過去5年トータルリターンは+13.55%なので、VOXと同等のリターンを出しています。長期投資では経費率によってリターンが変わってくるのでなるべく低い銘柄を選ぶようにしてください。

組入上位10銘柄は以下の通りです。

ティッカーシンボル銘柄名組入比率
FBメタ・プラットフォームズ15.43%
GOOG alphabet12.39%
GOOGL alphabet11.63%
700テンセント5.33%
NFLXNetflix5.32%
VZベライゾン・コミュニケーションズ4.56%
DISウォルトディズニー 4.36%
CMCSAコムキャスト4.17%
TAT&T4.06%
CHTRチャーター・コミュニケーションズ1.95%

【XLC】コミュニケーション・サービス・セレクト・セクター SPDR® ファンド

【XLC】コミュニケーション・サービス・セレクト・セクター SPDR® ファンド スパイダーXLCの経費率が低いので、バンガードETFと同じく低コストで運用できます。組み入れ銘柄数は27社なので、分散が少ないのが特徴です。

1社あたりの組み入れ比率を高めることで大型企業のリターンを高めることができます。一方で組み入れ比率が低くなることでリスクは増加するので注意が必要です。

組入上位10銘柄は以下の通りです。

ティッカーシンボル銘柄名組入比率
FBメタ・プラットフォームズ21.01%
GOOG alphabet12.85%
GOOGL alphabet12.04%
NFLXNetflix5.40%
VZベライゾン・コミュニケーションズ4.58%
TMUSTモバイル 4.38%
TAT&T4.35%
DISウォルトディズニー 4.34%
CMCSAコムキャスト4.17%
CHTRチャーター・コミュニケーションズ1.95%

S&P500セクター別パフォーマンス

S&P500セクター別パフォーマンスは以下の通りです。

Novel Investor Sector Returns QuiltSource: novelinvestor.com

過去10年間で株価は通信サービスセクター+11.59%、S&P500+14.55%となっています。他のセクターと低いリターンとなっています。それでも2019年からS&P500を上回るリターンを出しています。

alphabetやメタなど大型銘柄は大きなリターンを出していますが、ベライゾンやAT&Tなどが苦戦しています。セクターに分散するのではなく大型企業に投資をしたほうが高いリターンを期待できるでしょう。

QQQであればalphabetやメタに分散することができます。QQQに関する記事はこちらです。

まとめ

通信サービスセクターの特徴は以下の通りです。

  • 通信事業は景気に左右されにくい
  • コンテンツ事業は景気に左右されやすい
  • alphabetやメタなどGAFAM銘柄が組み入れられている
  • セクター全体ではS&P500を下回るリターン

通信サービスセクターは主にネット回線、電話、テレビ、広告などのサービス提供する企業が分類されています。通信サービスセクターは通信事業とコンテンツ事業に分けることができます。

2019年からS&P500を上回るリターンを出しています。alphabetやメタなど大型企業が組み入れらているので恩恵を受けることができます。

それでもベライゾンやAT&Tなど通信事業は苦戦しているので、通信サービスセクター全体の成長率はやや低めです。ETFで分散投資をするより、GAFAMなど大型銘柄へ集中投資するほうが大きなリターンが期待できます。

通信サービスセクターも投資先に検討してみてください。