セクター

米国株・一般消費財セクターの代表銘柄と特徴について解説

米国株は産業によって11種類の「セクター」に分けられています。セクターの特徴を理解することで適切なタイミングで投資を行うことができます。

11種類のセクターに関する記事はこちらです。

【セクター解説】米国株のセクター別おすすめ銘柄と特徴について解説米国企業は11セクターに分類されています。それぞれの特徴を理解することで投資に関する理解が深まります。セクターごとの特徴と代表銘柄を解説します。...

米国株・一般消費財セクターについて解説していきます。

【この記事でわかること】

  • 一般消費財セクターの特徴
  • 一般消費財セクターの代表銘柄
  • 一般消費財セクターの代表ETF
  • 別セクターとのリターン比較

米国株・一般消費財セクターについて

一般消費財セクターは自動車やアパレル アパレル、レジャー用品、ホテル、レストランなどといった消費者向け小売と製造を行う企業で構成されています。

代表的な銘柄は【TSLA】テスラ、【AMZN】Amazon、【MCD】マクドナルド、【HD】ホームデポなどがあげられます。日本でも事業展開している企業が多く、投資初心者の方も投資しやすい銘柄が多いセクターです。

生活必需品セクターに似ていますが、一般消費財セクターは大きな違いがあります。それは景気に対する敏感度です。

生活必需品セクターは景気に左右されにくいディフェンシブなセクターですが、一般消費財セクターは景気に左右されやすいシクリカルなセクターです。一般消費財セクターはレジャーや娯楽に分類されているので、生活に必要不可欠なものではありません。

レジャーや娯楽などの贅沢品は景気が悪ければ利用する機会は少なくなります。そのため一般消費財セクターは景気に左右されやすい特徴があります。

生活必需品セクターに関する記事はこちらです。

一般消費財セクターの特徴

一般消費財セクターの特徴は下記の通りです。

  • 景気に左右されやすいシクリカルなセクター
  • 過去10年間でS&P500を上回るリターン
  • マクドナルドやAmazonなど馴染みのある企業が多い
  • 生活必需品セクターと比べると高配当銘柄は少ない

一般消費財セクターの過去10年リターンは+19.24%でS&P500の+14.55%を大きく上回っています。過去10年間で8回もS&P500を上回るリターンをだしています。

一般消費財セクターを代表する【VCR】バンガード・米国一般消費財サービスセクターETFと【VOO】S&P500ETFの過去5年間株価推移グラフは以下の通りです。

過去5年では 【VCR】バンガード・米国一般消費財セクターETF が【VOO】S&P500を大きくアウトパフォームしています。

2020年のコロナショックで株価は同じく下落していましたが、回復局面ではS&P500を大きく上回っています。特にAmazonやテスラなどの大型企業が株価をけん引しています。

テスラの株価は過去5年間で+985.79ドル(2,614.13%)と異常な上がり方をしています。最新決算が好調だったこともあり時価増額は1兆ドルを超えてメタ(旧Facebook)を抜きました。

テスラの最新決算に関する記事はこちらです。

一般消費財セクターの代表銘柄

一般消費財セクターの代表的な銘柄は以下の通りです。

  • 【AMZN】Amazon
  • 【TSLA】テスラ
  • 【HD】ホーム・デポ
  • 【NKE】ナイキ
  • 【MCD】マクドナルド

一般消費財セクターはGAFAMの一角である、Amazonも組み入れられています。前述したようにテスラも今ではGAFAMに匹敵する事業規模になっています。

ホーム・デポやナイキ、マクドナルドは日本でも馴染みのある会社で事業内容も理解しやすいのが特徴です。

一般消費財セクターETF

一般消費財セクターを代表するETFは以下の通りです。

  • 【VCR】バンガード・米国一般消費財サービスセクターETF
  • 【RXI】iシェアーズ グローバル一般消費財ETF
  • 【XLY】一般消費財セレクト・セクターSPDR®ファンド
ティッカーシンボルVCRRXIXLY
純資産[十億ドル]7.4780.45623.399
設定日01/30/200409/21/200612/22/1998
経費率0.10%0.43%0.12%
保有銘柄数29515463
直近配当利回り1.78%0.73%0.54%
過去1年リターン43.16%26.31%35.13%
過去3年リターン29.23%19.42%24.28%
過去5年リターン24.67%17.31%22.41%

過去1年リターンは【VCR】が他の2本を大きく上回っています。VCRは経費率も低いので長期投資におすすめのETFとなっています。

過去5年間の株価推移は以下の通りです。

【VCR】バンガード・米国一般消費財サービスセクターETF

【VCR】バンガード・米国一般消費財セクターETFは295社で構成されています。過去5年間で株価は+222.62ドル(177.49%)となっています。

代表的な銘柄でもあるAmazonとテスラで全体の3割以上占めています。

組入上位10銘柄は以下の通りです。

ティッカーシンボル銘柄名組入比率
AMZNAmazon21.5%
TSLAテスラ14.3%
HDホーム・デポ6.6%
NKEナイキ3.5%
MCDマクドナルド3.1%
LOWロウズ2.8%
TGTターゲット2.2%
SBUXスターバックス2.1%
BKNGブッキング・ホールディングス1.7%
TJXTJX1.3%

【RXI】iシェアーズ グローバル一般消費財ETF

【RXI】iシェアーズ グローバル一般消費財ETFは154社で構成されています。過去5年間で株価は+94.99ドル(108.25%)となっています。

米国企業だけではなく、フランスの【MC】ルイ・ヴィトン、日本の【7203】トヨタ自動車、【6758】ソニー、中国の【9988】アリババグループなども組み入れらています。

組入上位10銘柄は以下の通りです。

ティッカーシンボル銘柄名組入比率
TSLAテスラ12.7%
AMZNAmazon9.1%
HDホーム・デポ4.8%
9988アリババグループ4.1%
7203トヨタ自動車3.2%
NKEナイキ3.0%
MCルイ・ヴィトン3.0%
MCDマクドナルド2.6%
LOWロウズ2.4%
6758ソニー2.1%

【XLY】一般消費財セレクト・セクターSPDR®ファンド

【XLY】一般消費財セレクト・セクターSPDR®ファンドは63社で構成されています。過去5年間で株価は+124.70ドル(156.42%)となっています。

組み入れ銘柄はVCRとあまり変わりませんが、銘柄数は4分の1程度となっています。

組入上位10銘柄は以下の通りです。

ティッカーシンボル銘柄名組入比率
TSLAテスラ20.3%
AMZNAmazon20.3%
HDホーム・デポ8.9%
MCDマクドナルド4.2%
NKEナイキ4.2%
LOWロウズ3.8%
TGTターゲット2.9%
SBUXスターバックス2.9%
BKNGブッキング・ホールディングス2.3%
TJXTJX1.8%

S&P500セクター別パフォーマンス

S&P500セクター別パフォーマンスは以下の通りです。

Novel Investor Sector Returns TableSource: novelinvestor.com

11種類のセクターとS&P500の過去10年間トータルリターンは以下の通りです。

NO.セクター過去10年間リターン
1情報技術+25.03%
2一般消費財+20.22%
3ヘルスケア+18.78%
4金融+17.55%
5S&P500+17.15%
6資本財+15.16%
7不動産+14.13%
8素材+13.75%
9生活必需品+12.70%
10通信サービス+12.38%
11公益事業+11.56%
12エネルギー+4.18%

一般消費財セクターの過去10年リターンは+19.24%でS&P500の+14.55%を大きく上回っています。過去10年間で8回もS&P500を上回るリターンをだしています。

生活必需品セクターとは異なり景気に左右されすやいシクリカルなセクターですが、過去10年で情報技術セクターに次ぎリターンを出しています。

2008年の金融危機では-33.5%なのでS&P500より下落幅は少ないのも特徴です。

まとめ

一般消費財セクターの特徴は下記の通りです。

  • 景気に左右されやすいシクリカルなセクター
  • 過去10年間でS&P500を上回るリターン
  • マクドナルドやAmazonなど馴染みのある企業が多い
  • 生活必需品セクターと比べると高配当銘柄は少ない

一般消費財セクターは自動車やアパレルなど消費者向け小売りと製造を行っている企業で構成されています。生活必需品セクターに似ていますが、一般消費財セクターはレジャーや娯楽に分類されているので、生活に必要不可欠なものではありません。

レジャーや娯楽などの贅沢品は景気が悪ければ利用する機会は少なくなるので、セクター全体が落ち込みます。それでも一般消費財セクターは過去10年で8回もS&P500を上回るリターンを出しています。

一般消費財セクターと生活必需品セクターを組み合わせることで安定と成長のポートフォリオを組むことができます。

一般消費財セクターを投資先に検討してみてください。