現地時間10月5日にコカ・コーラ(KO)から配当金7.14ドル(税引後5.15ドル)を受け取りました。

前回同様1株あたり0.42ドルとなっています。コカ・コーラから配当金を受け取るのはこれで5回目となります。同社は59年連続増配の実績を誇る、高配当銘柄です。
コカ・コーラは生活必需品セクターを代表する銘柄です。
生活必需品セクターに関する記事はこちらです。
今回はコカ・コーラの配当に関して解説していきます。
1株あたりの配当と増配率
コカ・コーラの1株あたりの配当と増配率は以下の通りです。

コカ・コーラは59年連続で増配しています。
1株あたりの配当は右肩上がりに成長していますが、増配率は2013年をピークに減少しています。2021年12月も順調に配当金が支払われれば、1株あたり年間で1.68ドルなので、増配率は2.44%にとどまります。
配当金の原資であるフリーキャッシュフローは2017年から3年連続で増加しています。
2016/12 | 2017/12 | 2018/12 | 2019/12 | 2020/12 | |
営業CF | 8,792 | 7,041 | 7,627 | 10,471 | 9,844 |
投資CF | -1,004 | -2,312 | -5,927 | -3,976 | -1,477 |
フリーCF | 7,788 | 4,729 | 1,700 | 6,495 | 8,367 |
営業CFM | 21.00% | 19.44% | 22.24% | 28.10% | 29.82% |
特に営業キャッシュフローマージンは29.82%と驚異的な数字となっています。
ライバル企業のペプシコ(PEP)は15.08%なので2倍近い差があります。
清涼飲料水は寡占市場で新規参入が難しいです。
安定した収益により59年連続で増配することが可能になっています。
株価推移
コカ・コーラの過去5年株価推移です。

2020年2月に60ドルまで上昇しましたが、コロナショックにより38ドルまで急落しています。コロナショック時の下落率は-36%です。
一時、57ドル付近まで回復しましたが、現在は52ドル付近で推移しています。年初来リターンは-3.37%と株価は下落傾向にあります。
それでも同社の株価が60ドルまで回復することは遠い話ではないでしょう。
コロナウイルスによる影響で営業が止まっていたレストランやテーマパークなどが再開し消費者が戻りはじめたことで、同社の売上は回復してきています。
最新決算
2021年第2四半期決算の概要は以下の通りです。
- 売上高…101.29億ドル(前年同期比+42%)
- 純利益…26.41億ドル(前年同期比+48%)
- EPS…0.61ドル(前年同期比+48%)
コカ・コーラの第2四半期は売上、利益共に2桁成長を記録しています。
2020年はコロナショックにより売上を大きく落としているので、その分を取り戻した形になります。
コカ・コーラの売上は人の活動に大きく関係しています。レストランやテーマパークは人が来なければコカ・コーラの売上は伸びません。
コロナワクチンの接収が増えてきているので、今後は経済活動の再開が期待できます。
経済活動の再開は想定より早いため、同社の2021年通期の売上もさらに増えることでしょう。
まとめ
現地時間10月5日にコカ・コーラ(KO)から配当金7.14ドル(税引後5.15ドル)を受け取りました。コカ・コーラは59年連続増配の高配当銘柄です。
増配率は過去3年間で2%台と低調な推移となっていますが、昨年のコロナショックでも増配をするなど、配当に対して積極的です。
コカ・コーラのような成熟企業は爆発的な成長は期待できませんが、安定した配当を受け取ることができます。
既に寡占市場で参入障壁は非常に高いです。
営業キャッシュフローマージンも29%と同業他社であるペプシコ(15%)を大きく上回っています。
コカ・コーラへ投資をすることは今後も長期にわたって配当を期待することができます。
