現地時間9月23日に【LMT】ロッキード・マーチンが7%増配を発表しました。1株あたり2.6ドルから2.8ドルに引き上げられ、これで19年連続増配となりました。
ロッキード・マーティンの最新決算はこちらです。
1株あたりの配当と増配率
1株あたりの配当と増配率は以下の通りです。

ロッキード・マーチンは2002年から連続して増配を行っておりますが、2013年以降はゆるやかに減少しています。2018年には増配率が一桁台にとどまっています。それでも配当利回りは3.20%と高い水準です。
ロッキード・マーチンの顧客は米国政府と同盟国政府です。契約期間は数十年に及ぶこともあり、その製品寿命を通して数十億ドルという売上高を生み出します。
残念ながら軍隊を持たない国は世界にほとんどなく、そのため防衛関連産業には常に顧客が存在します。常に顧客がいることで安定した収益を生み出すことができます。
株価推移
【過去5年株価推移】

ロッキード・マーチンの株価は過去5年で+110.57ドル(+46.12%)となっています。S&P500は過去5年間で+101.06%成長しているので、比べると半分程度の推移になっています。
ロッキード・マーチンのような防衛各社は株価が米国政府の防衛支出に大きく左右されます。米国の防衛費は長年1桁台の増加率になっているので、ロッキード・マーチンの株価も伸び悩んでいます。
それでも安定したビジネスモデルがあるので、連続増配が可能になっています。
収益推移
【過去5年間の収益推移】

収益と純利益は共に右肩上がりで成長しています。2020年通期業績では売上高が前期比+9.34%、純利益も同+15.32%となっています。
営業キャッシュフローマージンも12%と高い水準になっています。
2016年12月 | 2017年12月 | 2018年12月 | 2019年12月 | 2020年12月 | |
収益 | 47,290 | 49,960 | 53,762 | 59,812 | 65,398 |
純利益 | 4,927 | 5,593 | 6,644 | 7,698 | 8,877 |
営業CF | 5,189 | 6,476 | 3,138 | 7,311 | 8,183 |
営業CFM | 10.97% | 12.96% | 5.84% | 12.22% | 12.51% |
寡占市場で新規参入は難しく、安定した売上をあげることができます。同社のPERは11.14倍とかなり割安となっています。
配当利回り3.2%、健全なバランスシート、多角的で業界をリードする事業を展開しているので、ロッキード・マーチンは資本財セクターを代表する銘柄です。
資本財セクターに関する記事はこちらです。
まとめ
現地時間9月23日に【LMT】ロッキード・マーチンが7%増配を発表しました。 連続増配は19年目になっています。
ロッキード・マーチンの顧客は米国政府と同盟国政府です。残念ながら軍隊を持たない国は世界にほとんどないので、防衛産業は今後も伸びていくことが予想されます。
配当利回りは3.2%で高く、PERも11.14倍なので割安で放置されていると思います。ロッキード・マーチンは今後も安定した配当を期待することができます。
それではまたお会いしましょう。