9月9日にウォルマートから配当金5.50ドル(税引き後3.97ドル)を受け取りました。

前回同様1株あたり0.55ドルとなっています。ウォルマートは昨年の9月から保有しており、配当金を受け取るのは今回で4回目になります。
保有株数は10株ですが、配当利回りは1.51%とポートフォリオで最も低い銘柄となっています。ウォルマートの連続増配は48年目を迎えています。
今回はウォルマートの配当能力について解説します。
1株あたりの配当と増配率
過去10年の1株あたり配当と増配率は以下の通りです。

ウォルマートの増配率は2014年から2021年まで1.89~2.73%と低い水準が続いています。ウォルマートのような成熟企業は増配率が低くなる傾向があります。
直近5年の増配率は平均2.11%でポートフォリオの中で最も低いです。
ウォルマートの同業他社と比べると以下の通りです。
会社名 | ウォルマート | クローガー | ターゲット |
ティッカー | WMT | KR | TGT |
連続増配 | 47年 | 15年 | 53年 |
過去5年増配率 | 2.11% | 11.50% | 4.42% |
過去10年増配率 | 6.26% | 13.39% | 12.67% |
ウォルマートの増配率は同業他社に比べるでも低いことがわかります。特にバフェット銘柄でもあるクローガーは増配期間では他の2社に劣っていますが、増配率は群を抜いています。

収益推移
ウォルマートの過去5年収益は以下の通りです。

ウォルマートは売上額で世界最大の企業です。
ウォルマートのビジネスモデルは実店舗はもちろんですが、e-コマースや有料会員制サービス「ウォルマート+(プラス)」などを展開しています。
会員制ビジネスはコストコでも取り入れられていますが、安定した収益モデルとなっています。
過去5年の営業キャッシュフロー・マージンです。
2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | |
収益(百万ドル) | 485,873 | 500,343 | 514,405 | 523,964 | 559,151 |
純利益(百万ドル) | 22,764 | 20,937 | 21,957 | 21,468 | 26,948 |
営業CF(百万ドル) | 31,673 | 28,337 | 27,753 | 25,255 | 36,074 |
営業CFM(%) | 6.52% | 5.66% | 5.40% | 4.82% | 6.45% |
ウォルマートの営業キャッシュフローマージンは4~6%と低いです。スーパーマーケットのような業種は高い利益を望むことは難しいです。
株価推移
株価は右肩上がりに成長しています。昨年末に記録した150ドル付近まで再度上昇しています。
これは上場来最高値になるので、2015年の50ドルを考えると5~6年で3倍まで成長しています。

株価の成長により配当利回りは下がっています。
近年の増配率を考えると、今後も大きな成長は期待するのは難しいと思います。
コストコやクローガーなど増配率が高い成長企業への投資の方がリターンは大きくなるかもしれません。
まとめ
今回はウォルマートの配当能力について解説しました。
特徴は以下の通りです。
- 48年連続増配
- 過去5年間の増配率は2%前後で推移
- 営業CFMは5%前後で推移
ウォルマートは生活必需品セクターで景気に左右されにくいディフェンシブな銘柄です。安定した業績で配当能力も高いです。
株価が上昇しているので配当利回りは低いですが、今後も増配を続けていくでしょう。ウォルマートの他にも生活必需品セクターは配当能力が高い銘柄が多いので、参考にしてください。
生活必需品セクターに関する記事はこちらです。
それではまたお会いしましょう。