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【PG】P&Gの2022年第1四半期決算について解説

10月19日に【PG】P&Gが第1四半期決算を発表いたしました。

今回はP&Gの最新決算について解説します。

決算概要

P&Gの第1四半期決算の内容は以下の通りです。

  • 売上:203.4億(前年比+5.3%)
  • 純利益​:4.96億ドル(前年比-6.6%)
  • 1株利益:​1.61ドル(前年比-1%)

P&Gの第1四半期決算は売上は203億ドルで前年比+5.3%となっています。市場予想は199.2億ドルだったのでこちらも上回っています。

1株利益は1.61ドルは市場予想の1.59ドルを上回っていますが、前年比では-1%となっています。

売上、1株利益どちらも市場予想を超える内容となりましたが、純利益は前年比-6%で下回っています。

純利益が減少した背景には原材料費や輸送費などのコスト高が影響しています。

P&Gは9月におむつや生理用品など一部商品の値上げをしていますが、輸送費やコスト高をカバーすることはできませんでした。

セグメント別に見た売上増減の明細は以下のとおり。

事業売上前年比純利益前年比
ヘルスケア2,676ドル+8%529ドル+1%
ビューティー3,964ドル+5%991ドル+2%
グルーミング1,68ドル+5%417ドル+17%
ファブリック&ホームケア 7,009ドル+5%1,191ドル-12%
ベビー・女性・ファミリーケア 4,864ドル+3%826ドル-18%
(百万ドル)

全ての事業部門で売上は増収となっています。しかし純利益は「ファブリック&ホームケア」と「ベビー・女性・ファミリーケア」が大きくマイナスとなっています。

前述したように輸送費などのコスト増が影響しました。

過去5年間の業績推移

過去5年間の業績推移は以下の通りです。

P&Gの売上は右肩上がりに成長しています。一方で純利益の成長率は鈍化しています。

最新決算でもコスト高による、利益圧迫が見て取れます。

原材料費や輸送費のコスト高は長期化する恐れもあります。P&Gをはじめとした製造メーカーでは商品の価格を上げる動きが広がっており、今後も物価上昇が進めば個人消費の重しになる恐れがあります。

2022年通期見通しでは売上2~4%、1株利益3~6%の成長を予想しています。

しかし素材価格の上昇が21億ドル、輸送費が2億ドル上がる見通しも示しているので、商品の値上げは美容品や歯磨き、ひげそり用品などにも広がる恐れがあります。

値上げによる顧客離れが今後の業績に大きくかかわっていきそうです。

生活必需品セクターについての記事はこちらです。

株価推移

P&Gの過去5年間の株価推移です。

株価は過去5年間で+53.99ドル(62.17%)となっています。

決算後には140ドルを下回りましたが、過去5年間で見てみると大きく成長しています。

P&Gはシャンプーや髭剃りなど日用品を多岐にわたり展開しています。

日用品は生活必需品なので景気に左右されることなく需要があるので、売上は安定しています。

また配当金も65年連続増配するなど積極的におこなっています。

P&Gの配当に関する記事はこちらです。

まとめ

今回はP&Gの最新決算について解説しました。

決算のポイントは以下の通りです。

  • 売上と1株利益は昨年を超える成長率
  • 純利益は輸送費や材料費のコスト高による影響で減少
  • 米国ではインフレとコスト高で値上げする企業が増える
  • 値上げにより顧客離れが進めばP&Gの売上減少が進んでしまう

P&Gの最新決算では売上と1株利益が市場予想を上回る結果となりました。

一方で純利益の成長率は4期連続で減少しています。

2022年通期見通しは売上2~4%、1株利益3~6%の成長を予想していますが、コスト高が長期化すれば下方修正する可能性もあります。

市場の動きには注意していく必要があります。

それではまたお会いしましょう。