セクター

米国株・金融セクターの代表銘柄と特徴について解説

米国株は産業によって11種類の「セクター」に分けられています。セクターの特徴を理解することで適切なタイミングで投資を行うことができます。

11種類のセクターに関する記事はこちらです。

米国株・金融セクターについて解説していきます。

【この記事でわかること】

  • 金融セクターの特徴
  • 金融セクターの代表銘柄
  • 金融セクターの代表ETF
  • 別セクターとのリターン比較

米国株・金融セクターについて

金融セクターは、銀行、保険、証券会社、消費者金融、貸付、保険、資産運用に関するサービスを提供する企業で構成されています。クレジットカードや決済サービスを提供する企業も金融セクターに含まれます。

代表的な銘柄は【JPM】JPモルガン、【BRK】バークシャー・ハサウェイ、【BAC】バンク・オブ・アメリカ、【WFC】ウェルズ・ファーゴ、【V】VISAなどがあげられます。JPモルガンやVISAは日本でも馴染みのある企業です。

金融セクターは景気に左右されやすいシクリカルなセクターです。銀行は企業や個人にお金を貸すことで利息を得ることができます。景気後退や不況時にはお金を借りる機会が減るので、金利は低下する傾向があります。

クレジットカード会社も個人の消費が落ち込むことで利用頻度が減り、収益減につながってしまいます。

特に2007年、2008年の金融危機ではセクターワーストのリターンとなっています。

金融セクターの特徴

金融セクターの特徴は下記の通りです。

  • 景気に左右されやすいシクリカルなセクター
  • 過去10年間でS&P500を下回るリターン
  • 2021年はエネルギーセクターに次ぐリターン
  • 配当利回りは高く、連続増配は短い

金融セクターの過去10年リターンは+12.32%でS&P500の+14.55%を下回っています。2007年、2008年、2011年にはセクターワーストのリターンになるなど景気に大きく左右されてます。

金融セクターを代表する【VFH】バンガード・米国金融セクターETFと【VOO】S&P500ETFの過去5年間株価推移グラフは以下の通りです。

過去5年では 【VFH】バンガード・米国金融セクターETF が【VOO】S&P500を大きくアンダーパフォームしています。

2020年のコロナショックでS&P500は株価を大きく伸ばしましたが、金融セクターがマイナスに終わっています。2021年は経済活動の再開によって、金融セクターの株価は大きく回復しています。

2021年リターンはエネルギーセクターに次ぐリターンとなっており、S&P500を上回る結果になりそうです。

金融セクターの代表銘柄

金融セクターの代表的な銘柄は以下の通りです。

  • 【JPM】JPモルガン
  • 【BRK】バークシャー・ハサウェイ
  • 【BAC】バンク・オブ・アメリカ
  • 【WFCウェルズ・ファーゴ
  • 【V】VISA

金融セクターは銀行・クレジットカード・投資会社など金融関連全般が対象となっています。JPモルガンは投資銀行、バークシャー・ハサウェイは投資会社、VISAやマスターカードはクレジットカードでの決済サービスを提供しています。

最近ではキャッシュレス化が進んでおり、電子メールアカウントとインターネットを利用した決済サービスを提供する【PYPL】PayPalなども台頭してきています。 

金融セクターETF

金融セクターを代表するETFは以下の通りです。

  • 【VFH】バンガード・米国金融セクターETF
  • 【IXG】iシェアーズ グローバル金融ETF
  • 【XLF】金融セレクト・セクター SPDR®ファンド
ティッカーシンボルVFHIXGXLF
純資産[十億ドル]11.9592.90845.493
設定日01/30/200411/16/200112/22/1998
経費率0.10%0.43%0.12%
保有銘柄数39818965
直近配当利回り2.19%0.68%0.54%
過去1年リターン53.30%41.25%50.87%
過去3年リターン16.58%11.64%16.36%
過去5年リターン15.99%11.58%16.21%

過去1年リターンは【VFH】と【XLF】が50%をこえるリターンをだしています。特にVFHは経費率が低いので長期保有にも適しています。

過去5年間の株価推移は以下の通りです。

【VFH】バンガード・米国金融セクターETF

【VFH】バンガード・米国金融セクターETFは398社で構成されています。過去5年間で株価は+44.49ドル(80.76%)となっています。

398社に分散されているので、1社あたりの構成比率は小さくなっています。

組入上位10銘柄は以下の通りです。

ティッカーシンボル銘柄名組入比率
JPMJPモルガン9.70%
BRKバークシャー・ハサウェイ7.09%
BACバンク・オブ・アメリカ6.41%
WFCウェルズ・ファーゴ3.76%
Cシティグループ2.84%
MSモルガン・スタンレー2.66%
GSゴールドマン・サックス2.52%
BLKブラックロック2.50%
AXPアメリカン・エキスプレス2.24%
SCHWチャールズ・シュワブ2.06%

【IXG】iシェアーズ グローバル金融 ETF

【IXG】iシェアーズ グローバル金融ETFは189社で構成されています。過去5年間で株価は+27.35ドル(49.58%)となっています。

米国企業だけではなく、カナダの【RY】カナダロイヤル銀行、【TD】トロント・ドミニオン銀行、オーストラリアの【CBA】オーストラリア・コモンウェルス銀行なども組み入れらています。

組入上位10銘柄は以下の通りです。

ティッカーシンボル銘柄名組入比率
BRKバークシャー・ハサウェイ6.30%
JPMJPモルガン5.96%
BACバンク・オブ・アメリカ4.13%
WFCウェルズ・ファーゴ2.43%
RYカナダロイヤル銀行1.79%
MSモルガン・スタンレー1.73%
BLKブラックロック1.64%
Cシティグループ1.64%
CBAオーストラリア・コモンウェルス銀行1.62%
GSゴールドマン・サックス1.62%

【XLF】金融セレクト・セクター SPDR®ファンド

【XLF】金融セレクト・セクター SPDR®ファンドは65社で構成されています。過去5年間で株価は+18.28ドル(84.36%)となっています。

構成銘柄は【VFH】とあまり変わりませんが、銘柄数が少ないので1社あたりの構成比率は高くなっています。

組入上位10銘柄は以下の通りです。

ティッカーシンボル銘柄名組入比率
BRKバークシャー・ハサウェイ11.97%
JPMJPモルガン11.31%
BACバンク・オブ・アメリカ7.83%
WFCウェルズ・ファーゴ4.62%
MSモルガン・スタンレー3.28%
BLKブラックロック3.12%
Cシティグループ3.11%
GSゴールドマン・サックス3.08%
SCHWチャールズ・シュワブ2.73%
AXPアメリカン・エキスプレス2.61%

S&P500セクター別パフォーマンス

S&P500セクター別パフォーマンスは以下の通りです。

Novel Investor Sector Returns QuiltSource: novelinvestor.com

金融セクターの過去10年リターンは+12.32%でS&P500の+14.55%を下回っています。2007年、2008年、2011年にはセクターワーストのリターンになるなど景気に大きく左右されます。

2021年はエネルギーセクターに次ぐリターンを出すなど好調です。エネルギーセクターに関する記事はこちらです。

金融セクターは景気に左右されやすいシクリカルなセクターなので長期投資よりは短期的な運用がおすすめです。

まとめ

金融セクターの特徴は下記の通りです。

  • 景気に左右されやすいシクリカルなセクター
  • 過去10年間でS&P500を下回るリターン
  • 2021年はエネルギーセクターに次ぐリターン
  • 配当利回りは高く、連続増配は短い

金融セクターは、銀行、証券会社、クレジットカード、決済サービスを提供する企業で構成されています。

代表的な銘柄は【JPM】JPモルガン、【BRK】バークシャー・ハサウェイ、【BAC】バンク・オブ・アメリカ、【WFC】ウェルズ・ファーゴ、【V】VISAなどがあげられます。JPモルガンやVISAは日本でも馴染みのある企業です。

金融セクターは景気に左右されやすいシクリカルなセクターなので長期的なリターンは安定していません。特に2008年の金融危機ではセクターワーストになるなど景気に左右されやすいです。

それでも2021年はエネルギーセクターに次ぐリターンになっており、高い成長率なっています。経済活動の再開と金利上昇により金融セクターはまだ伸びる余地があります。