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【GE】ゼネラル・エレクトリックのスピンオフによる影響について解説

世界最大の米国総合電機メーカーの【GE】ゼネラル・エレクトリックが3社にスピンオフする計画を発表しました。

ゼネラル・エレクトリックは「航空」「エネルギー」「ヘルスケア」の3事業に分社化する予定です。事業をわけることで急速に変化するトレンドに対応できるようにする狙いがあります。

先だって、ヘルスケア事業は2023年序盤にスピンオフを目指します。再生可能エネルギー、電力設備、デジタル事業を別の部門に統合し、2024年にスピンオフする計画です。GE本体は航空事業を担うことになります。

スピンオフは【IBM】IBM、【T】AT&T、【JNJ】J&J、【6502】東芝も進めています。特に東芝はGEと同じ「コングロマリット」です。GEや東芝のスピンオフにより、コングロマリットの時代は終わりを迎えることになります。

J&Jのスピンオフに関する記事はこちらです。IBMのスピンオフに関する記事はこちらです。

今回は【GE】ゼネラル・エレクトリックのスピンオフによる影響について解説します。

GEのスピンオフについて

スピンオフのポイントは以下の通りです。

  • 航空・エネルギー・ヘルスケアの3社にわける
  • ヘルスケア事業は2023年序盤のスピン予定
  • エネルギー事業は2024年にスピンオフ予定
  • スピンオフにより株価は微増
  • 航空事業はGEが引き継ぐ
  • 証券会社によっては一般口座に払い出させる

航空・エネルギー・ヘルスケアの3社にわける

GEは 「航空」「エネルギー」「ヘルスケア」の3事業に分社化する予定です。事業をわけることで急速に変化するトレンドに対応できるようにする狙いがあります。

GEの2021年7-9月期決算は以下の通りです。

単位B:10億売上構成比率
航空54B21.87%
パワー事業40.3B22.84%
再生可能エネルギー42.1B29.30%
ヘルスケア43.4B23.55%
その他4.5B2.44%
184.3B100%

2021年7-9月期事業別の売上は航空事業が54億ドル(全体の21%)、パワー事業が40.3億ドル(同22%)、再生可能エネルギー事業が42.1億ドル(同29%)、ヘルスケア事業が43.4億ドル(同34%)となっています。主要4部門の売上比率は20~30%でバランスがいいです。

今回のスピンオフでは航空事業をGEが継続して、エネルギー事業とヘルスケア事業を新たな会社が担う予定となっています。

これまで同社は金融事業やIT事業など多くのサービスを展開していました。2001年のITバブル崩壊や2008年の金融危機により事業編成が進んでいます。

現在の主力事業である「航空」「エネルギー」「ヘルスケア」に分けることで経営の効率化が期待できます。

スピンオフにより株価は微増

スピンオフの計画を発表して同社の株価は微増しています。IBMやAT&Tがスピンオフした際に株価が下落したことを考えると、同社は支持されていると言えます。

過去5年間の株価推移は以下の通りです。

GEの株価は過去5年間で-138.69ドル(-56.53%)となっています。同社は20年前に時価総額世界1位になるなど絶頂期を迎えていました。株価も同じように、2000年には470ドルまで上がりましたが、今では4分の1まで減少しています。

GEの株価が低迷する要因として、「2001年のITバブル崩壊」「2008年の金融危機」があげられます。2000年代は金融事業が売上の40%を占めており、同社の主力事業だったので金融危機による影響は大きかったです。

金融事業の撤退してからはデジタル事業に力を入れましたが、こちらも思うような結果を得ることはできませんでした。

現在のCEOローレンス・カルプはGE創設126年目にして初の外部から就任しています。ローレンス氏が就任してからは、航空事業とエネルギー事業の回復が進んでいます。

今後は主力事業である航空事業、エネルギー事業、ヘルスケア事業を分社化することで経営の効率化が期待できます。

証券会社によっては一般口座に払い出させる

GEの株式を特定口座で保有している投資家は注意が必要になります。

スピンオフ後に楽天証券やSBI証券で保有している株式は「特定口座」から「一般口座」に払い出させれます。一般口座にシフトされると自分で確定申告をする必要があります。証券会社によって対応が異なりますので、詳細は各証券会社に問い合わせてください。

確定申告が面倒くさい人はスピンオフ前に売却するのも一案です。スピンオフ前に売却して、改めて購入することで特定口座で対応することも可能です。

事前に売却することで特定口座で対応できますが、売買手数料や配当金が少なる可能性があるのでそれぞれの投資スタイルに合わせて行動してください。

スピンオフは市場全体のトレンドになっています。長期保有でなるべく手間を減らしたい人はETFも選択肢の一案です。

おすすめETFに関する記事はこちらです。

まとめ

今回はGEのスピンオフによる影響について解説しています。

スピンオフのポイントは以下の通りです。

  • 航空・エネルギー・ヘルスケアの3社にわける
  • ヘルスケア事業は2023年序盤のスピン予定
  • エネルギー事業は2024年にスピンオフ予定
  • スピンオフにより株価は微増
  • 航空事業はGEが引き継ぐ
  • 証券会社によっては一般口座に払い出させる

GEは主力事業である「航空」「エネルギー」「ヘルスケア」の3部門に分社化する予定です。ヘルスケア事業は2023年、エネルギー事業は2024年に分社化され、本体は航空事業を担います。

同社はこれまで金融事業やIT事業など、多くの事業展開をしていましたが急速に変化するトレンドに対応できていませんでした。GEのスピンオフはコングロマリット時代の終わりを迎えることになります。

IBMやJ&Jも分社化する流れが市場全体のトレンドになっています。GEは分社化することでどのような変化が起こるか注目です。

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