現地時間9月24日に【HDV】iシェアーズ・コア米国高配当株ETFが10%の減配を発表しました。
1株あたり0.7641ドルの支払いとなっています。2020年9月は1株あたり0.8508ドルだったので、前年同月比で10%の減配となりました。
1株あたりの配当と増配率
1株あたりの配当と増配率は以下の通りです。

HDVの1株あたりの配当は0.75ドル~0.9ドルで推移しています。
2020年は2桁の増配率を達成しておりますが、2021年は減配が続いています。
HDVは配当能力が高い米国74社で構成されています。
2011年3月に設定されているので、今年で10年目を迎えています。
高配当ETFとの比較
代表的な高配当ETF(SPYD,VIG)と比べると以下の通りです。
ティッカー | HDV | SPYD | VIG |
名称 | iシェアーズ・コア高配当株ETF | S&P500高配当ETF | 米国増配株式ETF |
構成銘柄数 | 74 | 80 | 248 |
設定日 | 03/31/2011 | 10/22/2015 | 04/27/2006 |
純資産(十億ドル) | 7.208 | 4.753 | 62.589 |
配当利回り | 3.21% | 3.92% | 1.77% |
経費率 | 0.08% | 0.07% | 0.06% |
配当利回りや経費率は【SPYD】S&P500高配当株式ETFに近い水準となっています。
HDVの構成銘柄は74社なのでVIGに比べるとやや少なめです。
構成銘柄
構成銘柄上位10社は以下の通りです。
社名(ティッカーシンボル) | 構成比率 |
【XOM】エクソンモービル | 8.3% |
【JNJ】ジョンソンエンドジョンソン | 7.1% |
【VZ】ベライゾンコミュニケーションズ | 6.3% |
【CVX】シェブロン | 6.0% |
【PG】P&G | 5.9% |
【PM】フィリップスモリス | 5.0% |
【CSCO】シスコシステムズ | 4.2% |
【AVGO】ブロードコム | 4.1% |
【KO】コカ・コーラ | 4.1% |
【MRK】メルク | 4.1% |
エクソンモービルやシェブロンなどエネルギーセクターに加えてP&Gやコカ・コーラなど生活必需品セクターの割合も多くなっています。
HDVは設定日から10年しか経過していないので、ITバブル崩壊やリーマンショックなどの暴落局面を経験していません。
過去5年間の株価推移
HDVの株価は以下の通りです。

HDVの過去5年推移の株価推移は+14.05ドル(17.29%)となっています。
2020年のコロナショックでは最大31%の下落となっています。
6月頃には上場来最高値の99ドルまで上昇していますが、現在は95ドル前後で推移しています。
株価が上昇していても配当利回りは3.21%と高いです。
2022年にはテーパリングが始まる可能性があるので、株価は調整期間にはいる可能性があります。
まとめ
現地時間9月24日に【HDV】iシェアーズ・コア米国高配当株ETFが10%の減配を発表しました。
1株あたり0.7641ドルの支払いとなっています。2020年9月は1株あたり0.8508ドルだったので、前年同月比で10%の減配となりました。
HDVの配当利回りは3.21%と優秀です。
しかしHDVは景気敏感セクターの構成比率が高く、経済状況により減配の可能性があります。
HDVへの投資は慎重に行っていきましょう。