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【JNJ】J&Jのスピンオフによる影響について解説

米国ヘルスケア企業【JNJ】ジョンソンエンドジョンソンが経営効率を目的としたスピンオフの計画を発表しました。

ジョンソンエンドジョンソンは「医薬品」「医療機器」「日用品」の3部門で事業展開していますが、今回のスピンオフで会社を2つに分割する予定です。主力事業である医薬品、医療機器事業と日用品事業を分けることで、収益性の高い製薬市場に力を入れる狙いがあります。

スピンオフは1年半~2年以内に行われる予定で、発表を受けて株価は上昇していることから市場の反応は良いと言えます。スピンオフは【IBM】IBMや【T】AT&Tも進めており、市場全体のトレンドになっています。

IBMのスピンオフに関する記事はこちらです。

今回は【JNJ】ジョンソンエンドジョンソンのスピンオフによる影響について解説します。

J&Jのスピンオフについて

スピンオフのポイントは以下の通りです。

  • 医薬品・医療機器事業と日用品事業をわける
  • スピンオフは1年半~2年以内に行われる
  • 主力事業の医療事業に力を入れる
  • スピンオフ発表により株価が上昇
  • 配当は現行と同水準の予想
  • 証券会社によっては一般口座に払い出させる

医薬品・医療機器事業と日用品事業をわける

J&Jは主力事業である、医薬品・医療機器事業と日用品事業をわけることで急速に変化するトレンドに対応できるようにする狙いがあります。

最近では【IBM】IBMや【T】AT&Tもスピンオフを進めており、市場全体のトレンドになっています。米国の総合電機メーカー【GE】ゼネラル・エレクトリックもスピンオフ計画を発表しています。

【GE】ゼネラル・エレクトリックに関する記事はこちらです。

J&Jの2021年7-9月期決算は以下の通りです。

単位B:10億売上構成比率
医薬品13.0B56%
医療機器6.6B28%
日用品3.7B16%
23.3B100%

2021年7-9月期事業別の売上は医薬品事業が13億ドル(全体の56%)、医療機器事業が6.6億ドル(同28%)、日用品事業が3.7億ドル(同16%)となっています。今回のスピンオフでは医薬品・医療機器事業をJ&Jが継続して、日用品事業を新たな会社が担う予定となっています。

日用品事業は全体の16%ほどの売上規模ですが、「バンドエイド」、「薬用リステリン」、「ジョンソンベビー」、「アキュビュー」などのブランドを展開しています。

また同部門は「ニュートロジーナ」、「アビーノ」のスキンケア・ビューティー製品や「上気道炎薬ザイロック」などの市販薬品も販売しています。

日用品事業は3部門の中では売上比率は低いかもしれませんが、今後も安定した売上を期待することができます。

スピンオフ発表により株価が上昇

スピンオフの計画を発表して同社の株価は上昇しています。IBMやAT&Tがスピンオフした際に株価が下落したことを考えると、同社は支持されていると言えます。

それでも株価は8月に記録した179ドルをこえられていません。J&JのPERは21倍と市場の評価は依然として低い状態が続いています。

過去5年間の株価推移は以下の通りです。

J&Jの株価は過去5年間で+59.35ドル(51.79%)なので、S&P500指数に連動したVOOと比べると半分以下の成長率となっています。

配当は現行と同水準の予想

スピンオフにより配当がどうなるかも気になるところです。J&Jの資料によると「スピンオフ後も現行と同水準の配当を予想している」となっているので、心配はないかと思います。

J&Jは59年連続で増配しているので、新会社2社も継続させる見込みです。

J&Jの1株あたり配当と増配率は以下の通りです。

ジョンソンエンドジョンソンの増配率は6%前後で推移しています。2020年のコロナショックでも増配するなど、配当能力が優れています。

過去5年間の増配率は5.87%で【KO】コカ・コーラ(4.45%)、【PG】P&G(3.45%)を上回っています。配当性向は45%と低く、配当余力は十分にあります。

財務状態は健全で長期の増配を実現できているので、スピンオフ後にも同じ水準が保てるのか注目です。

証券会社によっては一般口座に払い出させる

J&Jの株式を特定口座で保有している投資家は注意が必要になります。

スピンオフ後に楽天証券やSBI証券で保有している株式は「特定口座」から「一般口座」に払い出させれます。一般口座にシフトされると自分で確定申告をする必要があります。証券会社によって対応が異なりますので、詳細は各証券会社に問い合わせてください。

確定申告が面倒くさい人はスピンオフ前に売却するのも一案です。スピンオフ前に売却して、改めて購入することで特定口座で対応することも可能です。

事前に売却することで特定口座で対応できますが、売買手数料や配当金が少なる可能性があるのでそれぞれの投資スタイルに合わせて行動してください。

スピンオフは市場全体のトレンドになっています。長期保有でなるべく手間を減らしたい人はETFも選択肢の一案です。

おすすめETFに関する記事はこちらです。

まとめ

今回はJ&Jのスピンオフによる影響について解説しています。

スピンオフのポイントは以下の通りです。

  • 医薬品・医療機器事業と日用品事業をわける
  • スピンオフは1年半~2年以内に行われる
  • 主力事業の医療事業に力を入れる
  • スピンオフにより株価が上昇
  • 配当は現行と同水準の予想
  • 証券会社によっては一般口座に払い出させる

J&Jは1年半~2年以内に医薬品・医療機器事業と日用品事業をわける計画を発表しています。主力事業である医療事業に集中することで 急速に変化するトレンドに対応する狙いがあります。

日用品事業は売上比率は低いかもしれませんが、2021年通期で150億ドルの収益を生み出すと予想しています。「バンドエイド」や「リステリン」など主力商品は100か国以上で展開しています。

どちらの会社も長期保有に適した銘柄だと思います。

ヘルスケアセクターはディフェンシブな銘柄で構成されているのでスピンオフ後も安定した収益を期待できます。

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