個別株

米清涼飲料水メーカー大手コカ・コーラとペプシコの最新決算について解説

米清涼飲料水メーカー大手のコカ・コーラ(KO)とペプシコ(PEP)の最新決算が発表されたので、それぞれの決算内容について解説していきます。

▼米国株・生活必需品セクターに関する記事はこちらです。

米国株・生活必需品セクターの代表銘柄と特徴について解説米国株・生活必需品セクターの代表銘柄と特徴について解説しています。生活必需品セクターは過去10年間でS&P500を下回っています。生活必需品セクターの特徴とおすすめETFについて解説します。...

【KO】コカ・コーラの決算について

コカ・コーラは米国に本社を置く、世界最大の清涼飲料水メーカーです。

同社は世界中にサービスを展開しており、世界トップ5のノンアルコール飲料ブランドのうち「コカコーラ」、「ダイエットコーク」、「ファンタ」、「スプライト」という4つのブランドを所有しています。

日本でも馴染みがある、「ジョージア」、「爽健美茶」、「綾鷹」、「いろはす」、「アクエリアス」なども同社のブランド商品となっています。

コカ・コーラは伝説の投資家ウォーレンバフェットも保有していることで有名です。バフェットが投資する条件は「自分が理解できるサービス」に限られます。

コカ・コーラと聞いて何の会社かわからない人はほぼいないでしょう。それぐらいコカ・コーラは高い知名度を誇っています。

4Q決算概要

コカ・コーラ(KO)の4Q決算概要は以下の通りです。

2021 4Q2020 4Q前年比
売上高9,4648,6119.9%
純利益2,4141,45665.8%
EPS0.56ドル0.34ドル
(単位 百万USドル)

コカ・コーラが10日に発表した2021年10~12月期決算は、純利益が前年同期比66%増の24億1400万ドル、売上高は10%増の94億6400万ドルと市場予測を上回りました。

売上高、純利益ともに新型コロナウイルス前の19年を上回りましたが、CEOのジェームズ・クインシーは「22年は完全に19年の水準に戻れるわけではない」と述べており、先行き不透明は依然としての残っています。

米国ではインフレやサプライチェーン問題が深刻化しており、素材、輸送、人件費のコスト増が続いています。コスト増加にともない、値上げを進めていますが、今後も追加で実施する可能性を示唆しています。

通期決算概要

コカ・コーラ(KO)の通期決算概要は以下の通りです。

2021 通期2020 通期 前年比
売上高38,65533,01417.1%
純利益9,7717,74726.1%
EPS2.25ドル1.79ドル
(単位 百万USドル)

コカ・コーラの通期売上高は386.55億ドルで前年比17.1%増、純利益は97.71億ドルで前年比26.1%増となっています。

コカ・コーラの収益推移グラフは以下の通りです。

コカ・コーラの収益は2012年頃をピークに減少しています。2020年は世界的なパンデミックの影響で、スタジアムや映画館などの娯楽施設での販売が無くなり、売上は減少しています。

2021年は経済活動の再開にともない、売上はコロナウイルス前の水準まで回復しています。コカ・コーラは世界中にサービスを展開しており、完成品の販売だけでなく、ボトラー各社に原液も提供しています。

コカ・コーラ制の飲料製品は200か国以上の国と地域で販売されていて、市場シェアは先進国で13%、発展途上国で5%程度にとどまっています。全人口の80%が発展途上国に集中しているので、成長の余地は十分にあると思います。

▼【初心者向け】コカ・コーラをおすすめする理由に関する記事はこちらです。

【初心者向け】個別株を買うならコカ・コーラをおすすめする3つの理由についてコカ・コーラは投資初心者におすすめな米国企業です。圧倒的な知名度や安定した売上が期待できる投資初心者おすすめの銘柄です。今回はコカ・コーラがおすすめな理由について解説します。...

株価推移

過去5年間の株価推移は以下の通りです。

コカ・コーラの株価は過去5年間で+19.67ドル(47.71%増)となっています。2020年には38ドル付近まで下落しましたが、2月8日には上場来最高値の62ドルまで上昇しています。

年初来リターンは2.7%増で、S&P500の6.70%減をアウトパフォームしています。

【PEP】ペプシコの決算について

ペプシコは米国に本社を置く、食品・飲料品メーカーです。同社の主力事業はドリトスなどのスナック製品を中心とした食品部門とペプシコーラやトロピカーナなどの飲料部門に分かれており、世界中にサービスを展開しています。

飲料部門の主要ブランドは 「ペプシココーラ」、「トロピカーナ」、「ゲータレイド」などがあり、食品・スナック製品部門は「レイズ」、「ドリトス」、「チートス」を展開しています。

4Q決算概要

ペプシコ(PEP)の4Q決算概要は以下の通りです。

2021 4Q2020 4Q前年比
売上高25,24822,45512.4%
純利益1,3221,845▲28.3%
EPS0.95ドル1.33ドル
(単位 百万USドル)

ペプシコが発表した2021年10-12月期(4Q)決算は、純利益が前年同期比28.3%減の13億2200万ドル、売上高は12.4%増の252億4800万ドルと市場予想を上回りました。為替変動や合併・買収(M&A)の影響を除くと、売上高は11.9%増となっています。

売上高は前年比で12%増となりましたが、純利益は前年比を大きく下回りました。インフレやサプライチェーン混乱の影響や人員不足による人件費高騰、輸送費や原材料価格の上昇によって利益を押し下げています。

セグメント別に見てみると、北米スナック事業が売上高13%増、営業利益が10%増と好調に推移しています。北米飲料事業は売上高が13%増、営業利益は10%減となっています。

通期決算概要

ペプシコ(PEP)の通期決算概要は以下の通りです。

2021 通期2020 通期 前年比
売上高79,47470,37212.9%
純利益7,6187,1207.0%
EPS5.49ドル5.12ドル
(単位 百万USドル)

ペプシコの通期売上高は前年同期比12.9%増の794.74億ドル、純利益は前年同期比7%増の76.18億ドルとなっています。

過去5年間の収益推移グラフは以下の通りです。

ペプシコの収益は過去5年間右肩上がりに成長しています。清涼飲料水は寡占市場になっているので、新しい企業が参戦するのは難しく売上が安定しています。

米国では2050年頃には3億8000万人まで増える見込みとなっており、成長の余地は十分にあると思います。

株価推移

過去5年間の株価推移は以下の通りです。

ペプシコの株価は過去5年間で+58.15ドル(53.77%)となっています。2月2日には上場来最高値の175ドルを記録しています。

同社の株価は右肩上がりに成長していますが、配当に関しても積極的に実施しています。決算発表の合わせ、7%の増配と最大100億ドル規模の自社株買いを実施する計画を明らかにしています。

今回の増配で節目の50年連続となり、コカ・コーラと同じく配当王の仲間入りを果たしました。

まとめ

今回は米清涼飲料水メーカー大手のコカ・コーラ(KO)とペプシコ(PEP)の最新決算について解説してきました。

どちらもコロナ前の水準を上回る好決算となりましたが、インフレやサプライチェーン混乱の影響や人員不足による人件費高騰、輸送費や原材料価格の上昇によって利益を押し下げています。

米国では深刻なインフレ状態が続いており、物価高騰が止まりません。生活必需品だとしても、庶民の購買意欲が低下すれば売上が落ち込む可能性は十分考えられます。

米国経済の状況には注意が必要です。

▼【セクター解説】米国株のセクター別おすすめ銘柄と特徴について解説

【セクター解説】米国株のセクター別おすすめ銘柄と特徴について解説米国企業は11セクターに分類されています。それぞれの特徴を理解することで投資に関する理解が深まります。セクターごとの特徴と代表銘柄を解説します。...

▼【ETF】高配当ETFのVIGとVYMについて解説

【ETF】高配当ETFのVIGとVYMについて解説今回は高配当ETFの「VIG」と「VYM」について解説しています。VIGは10年以上連続で増配している272社で構成されています。VYMは20年以上連続で増配している415社で構成されています。...