個別株

【LMT】ロッキード・マーティンの株価が11%急落した理由について解説

現地時間10月26日にロッキード・マーティンが第3四半期決算を発表いたしました。決算発表を受けて株価が11%下落しています。

今回は株価が急落する要因となった3Qの決算について解説します。

決算概要

ロッキード・マーティンの第3四半期決算の内容は以下の通りです。

  • 売上:160.3億ドル(前年比-2.82%)
  • 純利益​:6.14億ドル(前年比-63.84%)
  • 営業CF:19.37億ドル(前年比+3.03%)
  • 1株利益:​2.21ドル(前年6.05ドル)

ロッキード・マーティンの3Q決算は1株利益は市場予想を上回りましたが、売上は下回りました。売上は市場予想171.4億ドルに対して、160.3億ドルで前年比でも-2.82%となっています。

半導体や人材不足によるサプライチェーン問題により売上と純利益を圧迫する形となっています。

セグメント別に見た売上増減の明細は以下のとおり。

事業売上前年比純利益前年比
航空機6,568-1.68%714+1.28%
ミサイル・射撃制御2,781-6.40%413+1.98%
ロータリー・ミッションシステム3,980-0.45%459+11.39%
宇宙2,699-5.17%264+6.45%
純売上高16,028-2.83%826+4.99%
(百万ドル)

3Q決算では売上は全体的にマイナスとなっていますが、純利益は前年を上回っています。特にロータリー・ミッションシステムと宇宙関連のセグメントは純利益が大きく改善されています。

セグメントごとの詳細をみていきます。

【セグメント】航空機

航空機の3Q決算と1Q決算からの累計は以下の通りです。

3Q前年比1Q~3Q前年比
純売上高6,568-1.68%19,621+0.35%
純利益714+1.28%1,979-6.47%
営業利益率10.9%+2.83%10.1%-6.48%
(百万ドル)

航空機の売上は前年と比べて1.12億ドル減少しています。要因はF-35戦闘機の売上が約2.2億ドル減少したためです。F-16戦闘機の売上が約3,500万ドル増えましたが、全体をカバーすることはできませんでした。

【セグメント】ミサイル・射撃制御

ミサイル・射撃制御の3Q決算と1Q決算からの累計は以下の通りです。

3Q前年比1Q~3Q前年比
純売上高2,781-6.40%8,474+0.99%
純利益413+1.98%1,210+3.33%
営業利益率14.9%+9.56%14.3%+2.14%
(百万ドル)

ミサイル・射撃制御の売上は前年と比べて1.9億ドル減少していますが、営業利益は改善できています。

【セグメント】ロータリー・ミッションシステム

ロータリー・ミッションシステムの3Q決算と1Q決算からの累計は以下の通りです。

3Q前年比1Q~3Q前年比
純売上高3,980-0.45%12,329+4.63%
純利益459+13.61%1,350+11.66%
営業利益率11.5%+13.68%10.9%+5.83%
(百万ドル)

ロータリー・ミッションシステム売上は前年と比べてほぼ同等となっています。営業利益は大きく改善されています。

【セグメント】宇宙

宇宙の3Q決算と1Q決算からの累計は以下の通りです。

3Q前年比1Q~3Q前年比
純売上高2,699-5.17%8,891+2.91%
純利益264+6.45%826+5.76%
営業利益率9.8%+12.64%9.3%+3.33%
(百万ドル)

宇宙の売上は前年と比べて1.47億ドル減少していますが、営業利益は改善できています。

過去5年間の業績推移

過去5年間の業績推移は以下の通りです。

ロッキードマーチンの売上は右肩上がりに成長しています。3Q決算で発表した通期見通しは売上670億ドルなので若干の前年を超える推移となっています。

F-35戦闘機の生産計画の縮小もあり2022年は売上660億ドルに減少する見込みとなっています。それでも同社は特定セグメントの業績が悪化したとしても企業全体の業績が大幅に悪化する可能性は低いです。

前述したようにセグメントのバランスがいいので安定した売上を期待することができます。

株価推移

過去5年間の株価推移は以下の通りです。

ロッキード・マーティンの株価は5年間で+83.91ドル(33.83%)となっています。

防衛各社は株価が米国政府の防衛支出に大きく左右されます。売上の70%前後を米国政府からの受注によって成り立っています。

米国の防衛費は長年1桁台の増加率になっているので、同社の株価も伸び悩んでいます。防衛費は一定の成長率になっていますが、宇宙部門の売上は伸びる可能性を秘めています。

同社のPERは13.01倍なので市場の評価は低いと言えます。2023年頃までには売上は減少傾向になるので株価はしばらく低迷していきそうです。

それでも同社は19年連続で増配するなど配当能力もすぐれています。

ロッキード・マーティンの配当に関する記事はこちらです。

まとめ

今回はロッキード・マーティンの3Q決算について解説しました。

決算のポイントは以下の通りです。

  • 売上は市場予想を下回る結果
  • 決算を受けて株価は-11%急落
  • 2022年の売上は前年を下回る予測
  • 1株利益は通期で上方修正

ロッキード・マーティンの3Q決算は市場予測を下回る結果となりました。決算を受けて株価が11%急落しています。

2023年頃までは売上は低迷する見込みとなっています。それでも同社は長期的に見れば安定した売上を期待することができます。

それではまたお会いしましょう。

▼米国株・資本財セクターの代表銘柄と特徴について解説

米国株・資本財セクターの代表銘柄と特徴について解説米国株・資本財セクターの代表銘柄と特徴について解説しています。資本財セクターはS&P500に近いリターンを出しています。資本財セクターの特徴とおすすめETFについて解説します。...

▼【LMT】ロッキード・マーティンの株価が11%急落した理由について解説

【LMT】ロッキード・マーティンの株価が11%急落した理由について解説ロッキード・マーティンの3Q決算について解説しています。決算を受けて株価が11%急落しています。ロッキード・マーティンは2023年頃まで減益予想になっています。株価の低迷はしばらく続きそうです。...