セクター

米国株・不動産セクターの代表銘柄と特徴について解説

米国株は産業によって11種類の「セクター」に分けられています。セクターの特徴を理解することで適切なタイミングで投資を行うことができます。

11種類のセクターに関する記事はこちらです。

米国株・不動産セクターについて解説していきます。

【この記事でわかること】

  • 不動産セクターの特徴
  • 不動産セクターの代表銘柄
  • 不動産セクターの代表ETF
  • 別セクターとのリターン比較

米国株・不動産セクターについて

不動産セクターは不動産投資信託、開発、管理、運営を行う企業で構成されています。不動産の販売や建設会社などは含まれません。

代表的な銘柄は【AMT】アメリカン・タワー、【PLD】プロロジス、【CCI】クラウンキャッスルなどがあげられます。アメリカン・タワーやクラウンキャッスルは電波塔や基地局、光ファイバー網など、通信インフラのリースを行う不動産投資・管理を行っています。

不動産セクターは景気に左右されやすいシクリカルなセクターです。不動産価格は景気、金利、物価、株価など多くの外的要因を受けやすいセクターとなっています。

景気や物価が上がる回復局面で強い特徴があります。特に2021年は大規模な金融緩和政策により金利が下がっているので、不動産セクターにとってプラス材料です。

銀行などの金融セクターも金融政策の影響を受けやすいので、不動産セクターと同じような株価推移になることが多いです。金融セクターに関する記事はこちらです。

不動産セクターの特徴

不動産セクターの特徴は下記の通りです。

  • 景気に左右されやすいシクリカルなセクター
  • 過去10年間でS&P500を下回るリターン
  • 金融政策の影響を受けやすい
  • 金融セクターと同じような株価推移

不動産セクターの過去10年リターンは+12.62%でS&P500の+14.55%を下回っています。2021年は大規模な金融緩和政策によりS&P500を上回るリターンを出しています。

不動産セクターを代表する【VNQ】バンガード・米国不動産セクターETFと【VOO】S&P500ETFの過去5年間株価推移グラフは以下の通りです。

過去5年では 【VNQ】バンガード・米国不動産セクターETF が【VOO】S&P500を大きくアンダーパフォームしています。金融緩和政策が始まった2020年後半からのリターンはS&P500をアウトパフォームしています。

不動産セクターETFは配当能力に優れているので、再投資することで差は縮まります。

不動産セクターの代表銘柄

不動産セクターの代表的な銘柄は以下の通りです。

  • 【AMT】アメリカン・タワー
  • 【CCI】クラウンキャッスル
  • 【PLD】プロロジス
  • 【EQIX】エクイニクス

不動産セクターに組み込まれている企業は住宅、商業施設、ホテル、病院などの不動産投資を行っている企業がメインとなっています。

例えばアメリカン・タワーやクラウンキャッスルは「電波塔」を所有・運営するリートです。所有する「電波塔」をAT&TやTモバイルなどの無線通信事業者に対してリース契約を結んでいます。リース契約は5~10年と長期にわたっており、契約率も2%前後となっています。

不動産は安定した収益を生み出すビジネスモデルとなっています。

不動産セクターETF

不動産セクターを代表するETFは以下の通りです。

  • 【VNQ】バンガード・米国不動産セクターETF
  • 【IYR】iシェアーズ 米国不動産ETF
  • 【XLRE】不動産セレクト・セクターSPDR®ファンド
ティッカーシンボルVNQIYRXLRE
純資産[十億ドル]46.6477.3144.745
設定日09/29/200406/19/200010/08/2015
経費率0.12%0.41%0.12%
保有銘柄数1718629
直近配当利回り2.39%1.06%2.17%
過去1年リターン35.18%32.92%35.58%
過去3年リターン14.75%13.97%17.07%
過去5年リターン11.44%11.96%14.19%

過去1年リターンはすべてのETFは30%をこえるリターンをだしています。2021年は大規模な金融緩和政策により不動産セクターは株価を大きく伸ばしています。

過去5年間の株価推移は以下の通りです。

【VNQ】バンガード米国不動産セクターETF

【VNQ】バンガード・米国不動産セクターETFは171社で構成されています。過去5年間で株価は+30.83(39.06%)となっています。

バンガード社が運営する世界最大規模の不動産ETFです。構成比率1位の「Vanguard Real Estate II Inde」はバンガード社が運営している投資信託です。ETFの構成に投資信託が入るのでコストが他のセクターETFより0.02%高く設定されているます。

組入上位10銘柄は以下の通りです。

ティッカーシンボル銘柄名組入比率
VRTPXVanguard Real Estate II Inde11.56%
AMTアメリカン・タワー7.22%
PLDプロロジス5.55%
CCIクラウン・キャッスル4.43%
EQIXエクイニクス4.21%
PASパブリック・ストレージ2.80%
SPGサイモン・プロパティ・グループ2.49%
DLRデジタル・リアルティ2.39%
SBACSBAコミュニケーションズ2.16%
WEELウェルタワー2.06%

【IYR】iシェアーズ・米国不動産ETF

【IYR】iシェアーズ・米国不動産ETFは86社で構成されています。過去5年間で株価は+36.31ドル(49.28%)となっています。

他のセクターETFとは異なり、米国企業のみで構成されています。構成銘柄はVNQ、XLREと大きく変わりないです。

組入上位10銘柄は以下の通りです。

ティッカーシンボル銘柄名組入比率
AMTアメリカン・タワー8.25%
PLDプロロジス7.23%
CCIクラウン・キャッスル5.12%
EQIXエクイニクス3.96%
SPGサイモン・プロパティ・グループ3.58%
PASパブリック・ストレージ3.31%
DLRデジタル・リアルティ2.89%
Oリアルティ・インカム2.60%
SBACSBAコミュニケーションズ2.49%
WEELウェルタワー2.44%

【XLRE】不動産セレクト・セクターSPDR®ファンド

【XLRE】不動産セレクト・セクターSPDR®ファンドは29社で構成されています。過去5年間で株価は+18.46ドル(62.13%)となっています。

構成銘柄は他の2本と似ていますが、1社あたりの比率が高くなっています。

組入上位10銘柄は以下の通りです。

ティッカーシンボル銘柄名組入比率
AMTアメリカン・タワー12.00%
PLDプロロジス10.65%
CCIクラウン・キャッスル7.55%
EQIXエクイニクス6.73%
SPGサイモン・プロパティ・グループ5.26%
PASパブリック・ストレージ4.85%
DLRデジタル・リアルティ4.20%
Oリアルティ・インカム3.86%
SBACSBAコミュニケーションズ3.63%
WEELウェルタワー3.48%

S&P500セクター別パフォーマンス

S&P500セクター別パフォーマンスは以下の通りです。

Novel Investor Sector Returns QuiltSource: novelinvestor.com

不動産セクターの過去10年リターンは+12.62%でS&P500の+14.55%を下回っています。2021年は大規模な金融緩和政策によりS&P500を上回るリターンを出しています。

不動産セクターは景気に左右されやすいシクリカルなセクターです。不動産価格は景気、金利、物価、株価など多くの外的要因を受けやすいセクターとなっています。

景気や物価が上がる回復局面で強い特徴があります。特に2021年は大規模な金融緩和政策により金利が下がっているので、不動産セクターにとってプラス材料です。

銀行などの金融セクターも金融政策の影響を受けやすいので、同じよう株価推移になることが多いです。外的要因をうけやすく、長期になればなるほどリターンは安定しなくなります。

まとめ

不動産セクターの特徴は以下の通りです。

  • 景気に左右されやすいシクリカルなセクター
  • 過去10年間でS&P500を下回るリターン
  • 金融政策の影響を受けやすい
  • 金融セクターと同じような株価推移

不動産セクターは不動産投資信託、開発、管理、運営を行う企業で構成されています。不動産の販売や建設会社などは含まれません。

代表的な銘柄は【AMT】アメリカン・タワー、【PLD】プロロジス、【CCI】クラウンキャッスルなどがあげられます。アメリカン・タワーやクラウンキャッスルは電波塔や基地局、光ファイバー網など、通信インフラのリースを行う不動産投資・管理を行っています。

不動産セクターは景気に左右されやすいシクリカルなセクターです。不動産価格は景気、金利、物価、株価など多くの外的要因を受けやすいセクターとなっています。

不動産セクターは投資タイミングが難しいセクターだと思います。