セクター

【セクター解説】米国株のセクター別おすすめ銘柄と特徴について解説

米国企業は産業によって11種類の「セクター」に分けられています。セクターの特徴を理解することで適切なタイミングで投資を行うことができます。

今回は、セクター別の特徴とおすすめ銘柄について解説していきます。

【この記事でわかること】

  • 業種別11種類のセクターの特徴について
  • セクターごとのおすすめ銘柄について
  • S&P500セクター別構成比率
  • 過去10年間のセクター別パフォーマンス

米国株セクター種類

米国企業は11種類のセクターいずれかに分類されています。同じセクターに分類されている企業は景気によって同じような値動きをする傾向があります。

景気は「好況期→後退期→不況期→回復期」の順番で循環しているので、景気の強弱や金利の方向によって大きく左右され→不況期→回復期」の順番で循環しているので、景気の強弱や金利の方向に大きく影響を受けます。

11種類のセクターと過去10年間トータルリターンは以下の通りです。

セクター景気影響過去10年間リターン
一般消費財好況期+20.22%
エネルギー後退期+4.18%
資本財後退期 +15.16%
素材後退期 +13.75%
生活必需品不況期+12.70%
ヘルスケア不況期 +18.78%
通信サービス不況期 +12.38%
公益事業不況期 +11.56%
情報技術回復期+25.03%
金融回復期 +17.55%
不動産回復期 +14.13%
Source: novelinvestor.com

過去10年間のリターンは情報技術セクターが+25.03%で、S&P500の+17.15%を大きく上回っています。他にも「一般消費財セクター」、「ヘルスケアセクター」、「金融セクター」がS&P500を上回るリターンを出しています。

一方、エネルギーセクターは+4.18%と低い成長率になっていますが、2021年のリターンは54.6%と全セクターをアウトパフォームしています。

米国株セクター11種類の特徴と代表銘柄

S&P500のセクター別構成比率

S&P500のセクター別構成比率は下記の通りです。

S&P500は米国を代表する大型企業500社で構成されており、時価総額に応じて組み入れ比率が高くなっています。

S&P500の構成銘柄は以下の通りです。

ティッカーシンボルセクター構成比率
【AAPL】アップル情報技術7.1%
【MSFT】Microsoft情報技術5.9%
【AMZN】Amazon一般消費財3.6%
【GOOG】alphabet通信サービス2.1%
【GOOGL】alphabet通信サービス 2.0%
【TSLA】テスラ一般消費財1.9%
【NVDA】エヌビディア情報技術1.6%
【BRK.B】バークシャー・ハサウェイ金融1.6%
【FB】メタ・プラットフォームズ通信1.3%
【JPM】JPモルガン金融1.2%

米国企業の中でも、特に時価総額が大きいGAFAM+T(テスラ)の6社で全体の約25%を占めています。最新の世界時価総額ランキングではエヌビディア(NVDA)がメタ・プラットフォームズ(FB)を抜いており、GAFAMの勢力図も今後変わっていきそうです。

情報技術セクター

情報技術セクターはIT関連銘柄で構成されています。スマートフォンの開発や素材となる半導体や電子装置を作っている会社も含まれています。

代表銘柄は【AAPL】アップルや【MSFT】Microsoft、【NVDA】エヌビディアなどがあげられます。3社は世界時価総額ランキング上位10の中に含まれています。

特に米国のIT関連銘柄の成長は凄まじく、30年前には世界時価増額ランキング上位10社にはIBMしか入っていませんでしたが、今ではアップル(1位)、Microsoft(2位)、エヌビディア(7位)、がランクインしています。

情報技術セクターの過去10年リターンは+20.76%でS&P500の+14.55%を大きく上回っています。過去5年間に限定すると+29%の成長率となっています。

アップルやMicrosoftだけでなく、Salesforceやエヌビディアなど他の銘柄も大きなリターンを出しています。

情報技術セクターの代表銘柄

情報技術セクターの代表銘柄は以下の通りです。

  • 【AAPL】アップル
  • 【MSFT】Microsoft
  • 【NVDA】エヌビディア
  • 【ADBE】Adobe
  • 【CRM】Salesforce

情報技術セクターはアップルやMicrosoftなど超大型企業が含まれています。他には半導体のエヌビディア、動画編集ソフトウェアを提供するAdobe、クラウドコンピューティング・サービスの提供するSalesforceなど該当しています。

情報技術セクターETF

情報技術セクター代表するETFは以下の通りです。

  • 【VGT】バンガード・米国情報技術セクターETF
  • 【IXN】iシェアーズ グローバル・テクノロジーETF
  • 【XLK】テクノロジー・セレクト・セクター SPDR® ファンド
ティッカーシンボルVGTIXNXLK
純資産[十億ドル]49.3424.94945.868
設定日01/30/200411/16/200112/22/1998
経費率0.10%0.43%0.10%
保有銘柄数34412975
直近配当利回り0.81%0.03%0.82%
過去1年リターン8.05%7.05%13.19%
過去3年リターン31.19%30.48%33.03%
過去5年リターン26.77%24.83%26.27%

情報技術セクターETFは過去5年間で全て20%以上のリターンを出しています。保有銘柄数に偏りがありますが、リターンに大きな差はありません。

情報技術セクターは連続増配期間が短い企業が多く、配当利回りは低い傾向があります。

過去5年間の株価推移は以下の通りです。

情報技術セクターの記事はこちらです。

ヘルスケアセクター

ヘルスケアセクターは生命に関わる製品やサービスを提供する企業で構成されています。医薬品や薬は常に必要になるので、景気に左右されにくい特徴があります。

代表銘柄は【JNJ】ジョンソンエンドジョンソン、【UNH】ユナイテッドヘルス、【PFE】ファイザーなどがあげられます。コロナワクチンの開発に成功したモデルナもヘルスケアセクターに分類されています。

ヘルスケアセクターは景気に左右されにくいディフェンシブな銘柄で構成されているので、ジョンソンエンドジョンソンやアボット、アッヴィは半世紀近く増配を続けています。

ヘルスケアセクターの過去10年リターンは+16.12%でS&P500の+14.55%を大きく上回っています。景気に左右されにくいディフェンシブな銘柄で構成されているので、リターンは安定しています。

ヘルスケアセクターの代表銘柄

ヘルスケアセクターの代表銘柄は以下の通りです。

  • 【JNJ】ジョンソンエンドジョンソン
  • 【UNH】ユナイテッドヘルス・
  • 【ABT】アボット・ラボラトリーズ
  • 【DHR】ダナハー
  • 【PFE】ファイザー

ヘルスケアセクターを代表する銘柄は「ジョンソンエンドジョンソン」です。同社は 「医薬品」「医療機器」「日用品」 の3部門を展開しており、時価総額はヘルスケアセクターで世界1の規模となっています。

コロナワクチンの開発に成功したファイザーやモデルナもヘルスケアセクターに分類されています。

ヘルスケアセクターETF

ヘルスケアセクターを代表するETFは以下の通りです。

  • 【VHT】バンガード・米国ヘルスケアセクター ETF
  • 【IXJ】iシェアーズ グローバル・ヘルスケア ETF
  • 【XLV】ヘルスケア・セレクト・セクター SPDR® ファンド
ティッカーシンボルVHTIXJXLV
純資産[十億ドル]16.4003.34034.076
設定日01/30/200411/16/200112/22/1998
経費率0.10%0.43%0.12%
保有銘柄数45511764
直近配当利回り1.34%1.16%1.62%
過去1年リターン4.92%7.78%13.54%
過去3年リターン14.77%13.59%15.26%
過去5年リターン14.56%12.61%14.56%

ヘルスケアセクターETFは過去5年リターンで全て14%前後のリターンを出しています。保有銘柄数に偏りがありますが、リターンに大きく差はありません。

過去5年間の株価推移は以下の通りです。

ヘルスケアセクターの詳細に関する記事はこちらです。

生活必需品セクター

生活必需品セクターは生活に欠かせない飲料水や日用品などの商品やサービスを提供する企業で構成されています。飲料水や日用品は常に必要になるので、景気に左右されにくい特徴があります。

代表銘柄は【PG】P&G、【KO】コカ・コーラ、【WMT】ウォルマートなどがあげられます。コロナワクチンの開発に成功したモデルナもヘルスケアセクターに分類されています。

生活必需品セクターは景気に左右されにくいディフェンシブな銘柄で構成されているので、P&G、コカ・コーラ、フィリップモリスは半世紀近く増配を続けています。

生活必需品セクターの過去10年リターンは+12.41%でS&P500の+14.55%を下回っています。景気に左右されにくいディフェンシブな銘柄で構成されているので、リターンは安定しています。

生活必需品セクターの代表銘柄

生活必需品セクターの代表銘柄は以下の通りです。

  • 【PG】P&G
  • 【KO】コカ・コーラ
  • 【PM】フィリップ・モリス
  • 【PEP】ペプシコ
  • 【WMT】ウォルマート
  • 【COST】コストコ

コカ・コーラやP&Gなど日本でもなじみのある企業が数多く組み入れられています。会員制の小売業を展開するコストコも生活必需品セクターに含まれています。

優れた配当能力をもっている企業が数多くあるのが特徴です。

生活必需品セクターETF

生活必需品セクターを代表するETFは以下の通りです。

  • 【VDC】バンガード・米国生活必需品セクターETF
  • 【KXI】iシェアーズ グローバル生活必需品 ETF
  • 【XLP】生活必需品セレクト・セクター SPDR ファンド
ティッカーシンボルVDCKXIXLP
純資産[十億ドル]6.1070.66612.052
設定日01/30/200411/16/200112/22/1998
経費率0.10%0.43%0.12%
保有銘柄数999032
直近配当利回り2.18%2.18%2.42%
過去1年リターン17.73%15.91%15.69%
過去3年リターン12.50%10.67%12.40%
過去5年リターン10.31%8.59%10.14%

過去5年リターンは【VDC】【KXI】【XLP】全て10%前後のリターンを出しています。保有銘柄数に偏りがありますが、リターンに大きく差はありません。

過去5年間の株価推移は以下の通りです。

生活必需品セクターの詳細に関する記事はこちらです。

通信サービスセクター

通信サービスセクターは主にネット回線、電話、テレビ、広告などのサービス提供する企業が分類されています。通信サービスセクターは通信事業とコンテンツ事業に分けることができます。

通信事業は【VZ】ベライゾン・コミュニケーションズ、【T】AT&A、【TMUS】Tモバイルが該当します。コンテンツ事業は【NFLX】Netflix、【DIS】ディズニーなどが該当します。

ベライゾンやAT&Tのような通信事業は景気に左右されにくい特徴があります。景気が悪くても通信費は継続的に支払うので収益が安定しています。

一方で、Netflixやディズニーは景気に左右されやすいです。コロナウイルスの影響でディズニーはしばらく閉園するなど収益を大きく落としました。

通信サービスセクターの中でも景気に影響を受ける銘柄があるのが特徴です。

通信サービスセクターの過去10年間リターンは+11.59%でS&P500の+14.55%を下回っています。メタ(旧Facebook)やalphabetなどのGAFAM銘柄は大きなリターンを出していますが、ベライゾンやAT&Tなどの通信事業がやや伸び悩んでいます。

通信サービスセクターの代表銘柄

通信サービスセクターの代表的な銘柄は以下の通りです。

  • 【FB】Meta
  • 【GOOG】Alphabet
  • 【DIS】ディズニー
  • 【NFLX】Netflix
  • 【VZ】ベライゾン・コミュニケーションズ

通信サービスセクターには旧FacebookのメタやGoogleの親会社であるalphabetが組み込まれています。最近ではalphabetが好決算を発表して株価が上昇しています。alphabetの決算に関する記事はこちらです。

通信サービスセクターETF

通信サービスセクターを代表するETFは以下の通りです。

  • 【VOX】バンガード米国通信サービス・セクターETF
  • 【IXP】iシェアーズ グローバル コミュニケーションサービス ETF
  • 【XLC】コミュニケーション・サービス・セレクト・セクター SPDR® ファンド
ティッカーシンボルVOXIXPXLC
純資産[十億ドル]4.6360.30715.104
設定日09/29/200411/16/200106/18/2018
経費率0.10%0.46%0.12%
保有銘柄数1166927
直近配当利回り1.01%0.75%0.70%
過去1年リターン39.37%27.65%36.88%
過去3年リターン21.47%18.59%21.64%
過去5年リターン12.32%10.88%

通信サービスセクターETFは【VOX】と【XLC】が過去1年間で40%近いリターンを出しています。どちらも経費率が低いので長期投資に向いています。

過去5年間の株価推移は以下の通りです。

通信サービスセクターの詳細に関する記事はこちらです。

公共事業セクター

公益事業セクターは電気、ガス、水道など、生活に欠かせないインフラを提供する企業で構成されています。生活インフラは常に必要になるので、景気に左右されにくい特徴があります。

代表銘柄は【NEE】ネクステラ・エナジー、【D】ドミニオン・エナジー、【DUK】デューク・エナジーなどがあげられます。コロナワクチンの開発に成功したモデルナもヘルスケアセクターに分類されています。

公益事業セクターは景気に左右されにくいディフェンシブな銘柄で構成されているので、優れた配当能力を持つ企業が多いのが特徴です。

公益事業セクターの過去10年リターンは+11.21%でS&P500の+14.55%を下回っています。景気に左右されにくいディフェンシブな銘柄で構成されているので、リターンは安定しています。

公益事業セクターの代表銘柄

公益事業セクターの代表銘柄は以下の通りです。

  • 【NEE】ネクステラ・エナジー
  • 【DUK】デューク・エナジー
  • 【SO】サザン
  • 【D】ドミニオン・エナジー
  • 【EXC】エクセロン

公益事業セクターではネクステラ・エナジーが代表的な銘柄ですが、名前を聞いたことがある人は少ないのではないでしょうか。

公益事業セクターは電気・ガス・水道などインフラを支える企業で構成されているので、日本ではなじみがありません。

公共事業セクターETF

公共事業セクターを代表するETFは以下の通りです。

  • 【VPU】バンガード・米国公益事業セクターETF
  • 【JXI】iシェアーズ グローバル公益事業ETF
  • 【XLU】公益事業セレクト・セクター SPDR ファンド
ティッカーシンボルVPUJXIXLU
純資産[十億ドル]5.0250.15512.415
設定日01/30/200411/16/200112/22/1998
経費率0.10%0.43%0.12%
保有銘柄数666328
直近配当利回り3.27%2.67%3.02%
過去1年リターン8.92%7.04%7.90%
過去3年リターン10.36%11.10%11.19%
過去5年リターン10.46%9.88%10.57%

過去5年リターンは【VPU】【JXI】【XLU】全て10%前後のリターンを出しています。保有銘柄数に偏りがありますが、リターンに大きく差はありません。

過去5年間の株価推移は以下の通りです。

公益事業セクターの詳細に関する記事はこちらです。

金融セクター

金融セクターは、銀行や保険、証券会社、消費者金融など、貸付や保険、資産運用に関するサービスを提供する企業で構成されています。クレジットカードや決済サービスを提供する企業も金融セクターに含まれます。

代表的な銘柄は【JPM】JPモルガン、【BRK】バークシャー・ハサウェイ、【BAC】バンク・オブ・アメリカ、【WFC】ウェルズ・ファーゴ、【V】VISAなどがあげられます。JPモルガンやVISAは日本でも馴染みのある企業です。

金融セクターは景気に左右されやすいシクリカルなセクターです。銀行は企業や個人にお金を貸すことで利息を得ることができます。景気後退や不況時にはお金を借りる機会が減るので、金利は低下する傾向があります。

クレジットカード会社も個人の消費が落ち込むことで利用頻度が減り、収益減につながってしまいます。

特に2007年、2008年の金融危機ではセクターワーストのリターンとなっています。

金融セクターの代表銘柄

金融セクターの代表的な銘柄は以下の通りです。

  • 【JPM】JPモルガン
  • 【BRK】バークシャー・ハサウェイ
  • 【BAC】バンク・オブ・アメリカ
  • 【WFCウェルズ・ファーゴ
  • 【V】VISA

金融セクターは銀行・クレジットカード・投資会社など金融関連全般が対象となっています。JPモルガンは投資銀行、バークシャー・ハサウェイは投資会社、VISAやマスターカードはクレジットカードでの決済サービスを提供しています。

最近ではキャッシュレス化が進んでおり、電子メールアカウントとインターネットを利用した決済サービスを提供する【PYPL】PayPalなども台頭してきています。 

金融セクターETF

金融セクターを代表するETFは以下の通りです。

  • 【VFH】バンガード・米国金融セクターETF
  • 【IXG】iシェアーズ グローバル金融ETF
  • 【XLF】金融セレクト・セクター SPDR®ファンド
ティッカーシンボルVFHIXGXLF
純資産[十億ドル]11.9592.90845.493
設定日01/30/200411/16/200112/22/1998
経費率0.10%0.43%0.12%
保有銘柄数39818965
直近配当利回り2.19%0.68%0.54%
過去1年リターン53.30%41.25%50.87%
過去3年リターン16.58%11.64%16.36%
過去5年リターン15.99%11.58%16.21%

過去1年リターンは【VFH】と【XLF】が50%をこえるリターンをだしています。特にVFHは経費率が低いので長期保有にも適しています。

過去5年間の株価推移は以下の通りです。

金融セクターの詳細に関する記事はこちらです。

エネルギーセクター

エネルギーセクターは石油・ガスに関連する企業で構成されています。業績が石油や原油価格に大きく依存しているので景気に左右されやすい特徴があります。必要不可欠なサービスではありますが、業績は安定しません。

代表銘柄は【XOM】エクソンモービル、【CVX】シェブロン、【COP】コノコフィリップスなどがあげられます。エクソンモービルは日本でもガソリンスタンド事業を展開しています。

石油事業は「上流部門」と「下流部門」にわかれます。上流部門は原油の探鉱・開発・生産までの原油の開発を行います。一方で下流部門は精製・販売・輸送を行います。

エネルギーセクターの過去10年リターンは+1.13%でS&P500の+14.55%を大きく下回っています。景気に左右されやすい銘柄で構成されているので長期的なリターンは安定しません。

エネルギーセクターの代表銘柄

エネルギーセクターの代表銘柄は以下の通りです。

  • 【XOM】エクソンモービル
  • 【CVX】シェブロン
  • 【COP】コノコフィリップス
  • 【EOG】EOGリソーシズ
  • 【SLB】シェルンベルジェ

エネルギーセクターはエクソンモービルとシェブロンが代表的な銘柄となっています。両社はダウ平均にも選出されるなど米国を代表する企業です。

エネルギーセクターETF

エネルギーセクターを代表するETFは以下の通りです。

  • 【VDE】バンガード・米国エネルギーセクターETF
  • 【IXC】iシェアーズ グローバルエネルギーETF
  • 【XLE】エナジーセレクト・セクター SPDR ファンド
ティッカーシンボルVDEIXCXLE
純資産[十億ドル]6.1161.90128.064
設定日01/30/200411/16/200112/22/1998
経費率0.10%0.43%0.12%
保有銘柄数964921
直近配当利回り4.43%2.90%4.03%
過去1年リターン121.85%92.21%112.87%
過去3年リターン0.00%-0.36%0.65%
過去5年リターン0.91%2.16%1.37%

過去1年リターンは【VDE】【IXC】【XLE】全て100%前後のリターンとなっています。2020年末から2021年にかけてエネルギーセクターのリターンが大きくなっています。

過去5年間の株価推移は以下の通りです。

エネルギーセクターの詳細に関する記事はこちらです。

一般消費財セクター

一般消費財セクターは自動車やアパレル アパレル、レジャー用品、ホテル、レストランなどといった消費者向け小売と製造を行う企業で構成されています。

代表的な銘柄は【TSLA】テスラ、【AMZN】Amazon、【MCD】マクドナルド、【HD】ホームデポなどがあげられます。日本でも事業展開している企業が多く、投資初心者の方も投資しやすい銘柄が多いセクターです。

生活必需品セクターに似ていますが、一般消費財セクターは大きな違いがあります。それは景気に対する敏感度です。

生活必需品セクターは景気に左右されにくいディフェンシブなセクターですが、一般消費財セクターは景気に左右されやすいシクリカルなセクターです。一般消費財セクターはレジャーや娯楽に分類されているので、生活に必要不可欠なものではありません。

レジャーや娯楽などの贅沢品は景気が悪ければ利用する機会は少なくなります。そのため一般消費財セクターは景気に左右されやすい特徴があります。

一般消費財セクターの代表銘柄

一般消費財セクターの代表的な銘柄は以下の通りです。

  • 【AMZN】Amazon
  • 【TSLA】テスラ
  • 【HD】ホーム・デポ
  • 【NKE】ナイキ
  • 【MCD】マクドナルド

一般消費財セクターはGAFAMの一角である、Amazonも組み入れられています。前述したようにテスラも今ではGAFAMに匹敵する事業規模になっています。

ホーム・デポやナイキ、マクドナルドは日本でも馴染みのある会社で事業内容も理解しやすいのが特徴です。

一般消費財セクターETF

一般消費財セクターを代表するETFは以下の通りです。

  • 【VCR】バンガード・米国一般消費財サービスセクターETF
  • 【RXI】iシェアーズ グローバル一般消費財ETF
  • 【XLY】一般消費財セレクト・セクターSPDR®ファンド
ティッカーシンボルVCRRXIXLY
純資産[十億ドル]7.4780.45623.399
設定日01/30/200409/21/200612/22/1998
経費率0.10%0.43%0.12%
保有銘柄数29515463
直近配当利回り1.78%0.73%0.54%
過去1年リターン43.16%26.31%35.13%
過去3年リターン29.23%19.42%24.28%
過去5年リターン24.67%17.31%22.41%

過去1年リターンは【VCR】が他の2本を大きく上回っています。VCRは経費率も低いので長期投資におすすめのETFとなっています。

過去5年間の株価推移は以下の通りです。

一般消費財セクターの詳細に関する記事はこちらです。

資本財セクター

資本財セクターは、航空や鉄道、建設に関わる資材の製造・販売、商業サービスを提供する企業が分類されています。一般消費財のようなBtoCとは異なり、BtoBがメインとなっています。

代表的な銘柄として、【UNP】ユニオン・パシフィック、【LMT】ロッキード・マーティン、【BA】ボーイングなどが挙げられます。

半導体や人材不足によるサプライチェーン問題など外的要因を受けやすいセクターです。それでもバランスが取れたセクターでS&P500と同等のリターンを出しています。

資本財セクターの過去10年間リターンは+14.24%なのでS&P500+14.55%とほぼ同じリターンとなっています。景気に左右されやすい印象がありますが、安定したリターンを出しています。

資本財セクターの代表銘柄

資本財セクターの代表的な銘柄は以下の通りです。

  • 【UNP】ユニオン・パシフィック
  • 【LMT】ロッキード・マーティン
  • 【HON】ハネウェル
  • 【BA】ボーイング

資本財セクターを代表する銘柄はボーイングやロッキードマーチンなどがあげらます。日本でもなじみのある「ポストイット」は3Mが製造しています。

資本財セクターETF

資本財セクターを代表するETFは以下の通りです。

  • 【VIS】バンガード米国資本財サービスETF
  • 【EXI】iシェアーズ グローバル資本財 ETF
  • 【XLI】資本財セレクト・セクター SPDR® ファンド
ティッカーシンボルVISEXIXLI
純資産[十億ドル]5.2100.41417.757
設定日09/29/200409/21/200612/22/1998
経費率0.10%0.46%0.12%
保有銘柄数35620073
直近配当利回り1.27%1.53%1.23%
過去1年リターン42.87%37.86%39.99%
過去3年リターン16.61%16.61%15.95%
過去5年リターン15.32%13.32%15.22%

資本財セクターETFはVISとXLIが大きなリターンを出しています。どちらも経費率が低いので長期投資に向いています。

資本財セクターは年初来でS&P500を上回るリターンを出しています。

過去5年間の株価推移は以下の通りです。

資本財セクターの詳細に関する記事はこちらです。

素材セクター

素材セクターは化学材料、金属材料に関連する企業で構成されています。素材セクターは化学品がメインになっておりますが、金もこのセクターに含まれます。

代表的な銘柄は【LIN】リンデグループ、【SHW】シャーウィン・ウィリアムズ、【ECL】エコラボ、などがあげられます。素材メーカーは一般消費者向けのサービスではないので、聞きなじみのない企業が多いです。

素材セクターは景気に左右されやすいシクリカルなセクターです。素材セクターはものづくりに必要な材料を提供しているので景気が悪いと出荷量も落ち込みます。

2018年の金融危機では金融セクターに次ぐワースト2位のリターンとなっています。それでも2020年はS&P500を上回るリターンを出しています。

素材セクターの代表銘柄

素材セクターの代表的な銘柄は以下の通りです。

  • 【LIN】リンデグループ
  • 【SHW】シャーウィン・ウィリアムズ
  • 【ECL】エコラボ
  • 【APD】エアー・プロダクツ・アンド・ケミカルズ

素材セクターは化学・素材メーカーが対象となっています。リンデグループは時価総額1,700億ドルを超える大型企業です。ドイツのリンデと米国のプラクスエアが経営統合して今の会社になっています。世界100か国以上に事業展開しています。

日本では花王・資生堂・旭化成などが素材メーカーに分類されます。

素材セクターETF

素材セクターを代表するETFは以下の通りです。

  • 【VAW】バンガード・米国素材セクターETF
  • 【MXI】iシェアーズ グローバル素材ETF
  • 【XLB】素材セレクト・セクターSPDR®ファンド
ティッカーシンボルVAWMXIXLB
純資産[十億ドル]4.0300.6588.591
設定日01/30/200409/21/200612/22/1998
経費率0.10%0.43%0.12%
保有銘柄数11910228
直近配当利回り1.65%2.47%1.56%
過去1年リターン30.82%21.86%30.61%
過去3年リターン18.82%15.77%20.49%
過去5年リターン14.15%12.68%14.80%

過去1年リターンは【VAW】と【XLB】が30%をこえるリターンをだしています。特にVAWは経費率が低いので長期保有にも適しています。

過去5年間の株価推移は以下の通りです。

素材セクターの詳細に関する記事はこちらです。

不動産セクター

不動産セクターは不動産投資信託、開発、管理、運営を行う企業で構成されています。不動産の販売や建設会社などは含まれません。

代表的な銘柄は【AMT】アメリカン・タワー、【PLD】プロロジス、【CCI】クラウンキャッスルなどがあげられます。アメリカン・タワーやクラウンキャッスルは電波塔や基地局、光ファイバー網など、通信インフラのリースを行う不動産投資・管理を行っています。

不動産セクターは景気に左右されやすいシクリカルなセクターです。不動産価格は景気、金利、物価、株価など多くの外的要因を受けやすいセクターとなっています。

景気や物価が上がる回復局面で強い特徴があります。特に2021年は大規模な金融緩和政策により金利が下がっているので、不動産セクターにとってプラス材料です。

不動産セクターの代表銘柄

不動産セクターの代表的な銘柄は以下の通りです。

  • 【AMT】アメリカン・タワー
  • 【CCI】クラウンキャッスル
  • 【PLD】プロロジス
  • 【EQIX】エクイニクス

不動産セクターに組み込まれている企業は住宅、商業施設、ホテル、病院などの不動産投資を行っている企業がメインとなっています。

例えばアメリカン・タワーやクラウンキャッスルは「電波塔」を所有・運営するリートです。所有する「電波塔」をAT&TやTモバイルなどの無線通信事業者に対してリース契約を結んでいます。リース契約は5~10年と長期にわたっており、契約率も2%前後となっています。

不動産は安定した収益を生み出すビジネスモデルとなっています。

不動産セクターETF

不動産セクターを代表するETFは以下の通りです。

  • 【VNQ】バンガード・米国不動産セクターETF
  • 【IYR】iシェアーズ 米国不動産ETF
  • 【XLRE】不動産セレクト・セクターSPDR®ファンド
ティッカーシンボルVNQIYRXLRE
純資産[十億ドル]46.6477.3144.745
設定日09/29/200406/19/200010/08/2015
経費率0.12%0.41%0.12%
保有銘柄数1718629
直近配当利回り2.39%1.06%2.17%
過去1年リターン35.18%32.92%35.58%
過去3年リターン14.75%13.97%17.07%
過去5年リターン11.44%11.96%14.19%

過去1年リターンはすべてのETFは30%をこえるリターンをだしています。2021年は大規模な金融緩和政策により不動産セクターは株価を大きく伸ばしています。

過去5年間の株価推移は以下の通りです。

不動産セクターの詳細に関する記事はこちらです。

S&P500セクター別パフォーマンス

Novel Investor Sector Returns QuiltSource: novelinvestor.com

2007年セクター毎のパフォーム表です。情報技術が他のセクターを大きくアウトパフォームしていることがわかります。

2008年の暴落局面での下がり幅などセクター毎に特徴が出ているので、ポートフォリオ作成時に参考にしてください。

まとめ

今回は米国株についてセクター毎の特徴と代表的な銘柄について紹介しました。

11セクターの特徴は以下の通りです。

  • 米国株は業種別の11セクターに分類
  • 同じセクターでは値動きが近い傾向になる
  • S&P500の構成比率も異なる
  • 過去10年では情報技術セクターがトップ
  • 過去1年ではエネルギーセクターがトップ

ポートフォリオを考えるときにセクターを意識することで目標をイメージしやすくなると思います。例えばディフェンシブなポートフォリオを組む際には生活必需品セクター、ヘルスケアセクター、公益事業セクターなどを選ぶと暴落局面で強さを発揮します。

長らく低迷していたエネルギーセクターは長期的なリターンは低くなるので、あまりおすすめしません。

個別株ではなくバランスがとれたETFで投資すると安全に資産を増やすことができるでしょう。S&P500指数に連動したVOOやナスダック100に連動したQQQなどおすすめです。

各セクターの特徴を理解しながら投資を行いましょう。

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