10月14日に発表された最新決算を受けて【UNH】ユナイテッドヘルスの株価が+16.75ドル(4.15%)上昇しています。
今回はユナイテッドヘルスの株価が大きく上昇した要因となった最新決算について解説します。
第3四半期決算
2021年第4四半期決算の概要は以下の通りです。
- 収益…723.4億ドル(前年比+11.10%)
- EPS…4.52ドル(前年比+36.97%)
ユナイテッドヘルスの2021年第3四半期決算は好調な結果となりました。
アナリストらによる同社業績の事前予想では、売上高が711.1億ドル、EPSが4.39ドルとなってたので、大きく上回っています。
通期1株利益も従来の18.30~18.80ドルから、18.65~18.90ドルに上方修正しています。
同社の主力事業はユナイテッドヘルスケアとオプタムです。
ユナイテッドヘルスケアは企業や個人に対して各種医療保険プランを提供しています。一方のオプタムではITを活用した医療データ分析などの医療サービスを提供しています。
世界中でワクチン接種が進んでいることを考えると、同社の医療ケア提供の拡大は十分に理解できます。
米国では日本のように国民皆保険制度を導入していません。民間の企業が保険プランを提供することが一般的なので加入者も年々増加しています。
過去5年間で同社の収益は右肩上がりに成長しています。

世界的なパンデミックにより同社の収益はさらに増えることになりました。
2021年も好調に推移しているため、期末決算も期待ができます。
株価推移
過去5年間の株価推移は以下の通りです。

ユナイテッドヘルスの株価は5年間で+274.99ドル(189.17%)上昇しています。
コロナショック時には200ドル付近まで下落していますが、1年半で1.5倍近く成長しています。
ヘルスケア事業は景気変動の影響を受けにくいため、製品・サービスに対する需要が比較的安定しています。
同社の強みは保険事業だけではなく、 ITを活用した医療データ分析などの医療サービスを提供しているオプタムが高い売上成長率を続けています。
民主党は医療保険の拡大を推進しているので、今後も安定した収益を生み出すことが期待できます。
1株あたりの配当と増配率
ユナイテッドヘルスは配当銘柄としても優秀です。配当利回りは1.38%と決して高い水準ではありませんが、同社は12年連続で増配しています。
1株あたりの配当と増配率は以下の通りです。

増配率は2015年をピークに減少していますが、2桁成長を続けています。
前述したようにヘルスケア事業は景気変動の影響を受けにくいため、収益は安定しています。今後は20%を超える増配率は期待できないかもしれませんが、安定した配当金を受け取ることができます。
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ジョンソンエンドジョンソンに関する記事はこちらです。
まとめ
10月14日に発表された最新決算を受けて【UNH】ユナイテッドヘルスの株価が+16.75ドル(4.15%)上昇しました。
ユナイテッドヘルスは米国最大の保険事業を展開しています。
民主党は医療保険の拡大を推進しているため、同社も恩恵を受けることができます。
株価の成長と配当の成長を期待できる銘柄となっています。
個別株投資を避けたい人は【VHT】バンガード・米国ヘルスケアセクターETFもおすすめです。
ヘルスケアセクターに関する記事はこちらです。
それではまたお会いしましょう。