セクター

米国株・公益事業セクターの代表銘柄と特徴について解説

米国株は産業によって11種類の「セクター」に分けられています。セクターの特徴を理解することで適切なタイミングで投資を行うことができます。

11種類のセクターに関する記事はこちらです。

米国株・公益事業セクターについて解説していきます。

【この記事でわかること】

  • 公益事業セクターの特徴
  • 公益事業セクターの代表銘柄
  • 公益事業セクターの代表ETF
  • 別セクターとのリターン比較

米国株・公共事業セクターについて

公益事業セクターは電気、ガス、水道など、生活に欠かせないインフラを提供する企業で構成されています。生活インフラは常に必要になるので、景気に左右されにくい特徴があります。

代表銘柄は【NEE】ネクステラ・エナジー、【D】ドミニオン・エナジー、【DUK】デューク・エナジーなどがあげられます。コロナワクチンの開発に成功したモデルナもヘルスケアセクターに分類されています。

公益事業セクターは景気に左右されにくいディフェンシブな銘柄で構成されているので、優れた配当能力を持つ企業が多いのが特徴です。

公益事業セクターの特徴

公益事業セクターの特徴は下記の通りです。

  • 不況時に強いディフェンシブなセクター
  • 配当利回りは高いが連続増配は短い銘柄が多い
  • 株価の変動が小さい
  • サブスクリプションのビジネスモデル

公益事業セクターの過去10年リターンは+11.21%でS&P500の+14.55%を下回っています。景気に左右されにくいディフェンシブな銘柄で構成されているので、リターンは安定しています。

公益事業セクターを代表する【VPU】バンガード・米国公益事業セクターETFと【VOO】S&P500ETFの過去5年間株価推移グラフは以下の通りです。

過去5年では 【VPU】バンガード・米国公益事業セクターETF が【VOO】S&P500をアンダーパフォームしています。生活インフラは安定した収益をだせる代わりに爆発的な成長は期待できません。

情報技術セクターなど成長性の高い企業が多く組み込まれているVOOのリターンと比較すると半分程度にはなっておりますが、公益事業セクターは暴落局面で強さを発揮します。

情報技術セクターに関する記事はこちらです。

2008年のリーマンショックではS&P500が-37%に対して、公益事業セクターは-29%程度の下落率となっています。公益事業セクターをポートフォリオに組み込むことで暴落時のクッションになります。

公益事業セクターの代表銘柄

公益事業セクターの代表銘柄は以下の通りです。

  • 【NEE】ネクステラ・エナジー
  • 【DUK】デューク・エナジー
  • 【SO】サザン
  • 【D】ドミニオン・エナジー
  • 【EXC】エクセロン

公益事業セクターではネクステラ・エナジーが代表的な銘柄ですが、名前を聞いたことがある人は少ないのではないでしょうか。

公益事業セクターは電気・ガス・水道などインフラを支える企業で構成されているので、日本ではなじみがありません。

公共事業セクターETF

公共事業セクターを代表するETFは以下の通りです。

  • 【VPU】バンガード・米国公益事業セクターETF
  • 【JXI】iシェアーズ グローバル公益事業ETF
  • 【XLU】公益事業セレクト・セクター SPDR ファンド
ティッカーシンボルVPUJXIXLU
純資産[十億ドル]5.0250.15512.415
設定日01/30/200411/16/200112/22/1998
経費率0.10%0.43%0.12%
保有銘柄数666328
直近配当利回り3.27%2.67%3.02%
過去1年リターン8.92%7.04%7.90%
過去3年リターン10.36%11.10%11.19%
過去5年リターン10.46%9.88%10.57%

過去5年リターンは【VPU】【JXI】【XLU】全て10%前後のリターンを出しています。保有銘柄数に偏りがありますが、リターンに大きく差はありません。

過去5年間の株価推移は以下の通りです。

5年間のリターンは3本とも差はありませんでした。

【VPU】バンガード・米国公益事業セクターETF

【VPU】バンガード・米国公益事業セクターETFは66社で構成されています。過去5年間で株価は+43.89ドル(43.37%)となっています。

代表的なネクステラ・エナジーやデューク・エナジーが全体の20%を占めています。

組入上位10銘柄は以下の通りです。

ティッカーシンボル銘柄名組入比率
NEEネクステラ・エナジー14.85%
DUKデューク・エナジー7.24%
SOサザン6.33%
Dドミニオン・エナジー5.68%
EXCエクセロン4.56%
AEPアメリカン・エレクトリック・パワー3.91%
SREセンプラ・エナジー3.70%
XELエクセル・エナジー3.24%
PEGPSEG2.97%
AWKアメリカン・ウォーター・ワークス2.96%

【JXI】iシェアーズ グローバル公益事業 ETF

【JXI】iシェアーズ グローバル公益事業 ETFは63社で構成されています。過去5年間で株価は+17.88ドル(40.91%)となっています。

米国企業だけではなく、スペインの【IBE】、イタリアの【ENEL】エネル、イギリスの【NG】ナショナル・グリッドなども組み入れらています。

組入上位10銘柄は以下の通りです。

ティッカーシンボル銘柄名組入比率
NEEネクステラ・エナジー10.15%
DUKデューク・エナジー5.11%
IBEイベルドローラ4.48%
SOサザン4.33%
ENELエネル4.26%
Dドミニオン・エナジー4.05%
EXCエクセロン3.46%
NGナショナル・グリッド3.25%
AEPアメリカン・エレクトリック・パワー2.78%
SREセンプラ・エナジー2.66%

【XLU】公益事業セレクト・セクター SPDR® ファンド

【XLU】公益事業セレクト・セクター SPDR® ファンドETEは28社で構成されています。過去5年間で株価は+20.19ドル(43.86%)となっています。

組み入れ銘柄はVPUとあまり変わりませんが、銘柄数は3分の1程度となっています。

組入上位10銘柄は以下の通りです。

ティッカーシンボル銘柄名組入比率
NEEネクステラ・エナジー17.75%
DUKデューク・エナジー8.28%
SOサザン7.07%
Dドミニオン・エナジー6.55%
EXCエクセロン5.50%
AEPアメリカン・エレクトリック・パワー4.50%
SREセンプラ・エナジー4.30%
XELエクセル・エナジー3.63%
PEGPSEG3.43%
AWKアメリカン・ウォーター・ワークス3.26%

S&P500セクター別パフォーマンス

S&P500セクター別パフォーマンスは以下の通りです。

Novel Investor Sector Returns TableSource: novelinvestor.com

公益事業セクターの過去10年リターンは+11.21%でS&P500の+14.55%を下回っています。景気に左右されにくいディフェンシブな銘柄で構成されているので、リターンは安定しています。

2021年は他のセクターと比べるとリターンが悪くなっています。電気・ガス・水道などの生活インフラは安定した売上を期待できる反面、爆発的な成長は望めません。

平時では情報技術セクターや一般消費財セクターなどに劣る成績となってしまいます。一方で金融危機などの暴落局面では生活必需品セクターやヘルスケアセクター同様に強さを発揮します。

生活必需品セクターに関する記事はこちらです。ヘルスケアセクターに関する記事はこちらです。

まとめ

公益事業セクターの特徴は以下の通りです。

  • 不況時に強いディフェンシブなセクター
  • 配当利回りは高いが連続増配は短い銘柄が多い
  • 株価の変動が小さい
  • サブスクリプションのビジネスモデル

公益事業セクターの過去10年リターンは+11.21%でS&P500の+14.55%を下回っています。景気に左右されにくいディフェンシブな銘柄で構成されているので、リターンは安定しています。

生活インフラを支ええている企業が多く、新規参入も難しいです。不況に強いディフェンシブなセクターなので株価の暴落率が低いのも特徴です。

どんな時代にも必要不可欠なので、公益事業セクターへの投資は理にかなっているといえます。

2021年はリターンが他のセクターより劣っていますが、バイデン大統領はインフラ整備に投資をする法案をおしています。

2022年以降は大きな成長をとげる可能性は大いにあるのではないでしょうか。