現地時間の10月20日に【VZ】ベライゾンコミュニケーションズが2021年第3四半期決算を発表いたしました。

今回はベライゾンの最新決算について解説していきます。
決算概要
ベライゾンの第3四半期決算の内容は以下の通りです。
- 売上高…329億(前年同期+4.3%)
- 純利益…66億ドル(前年同期+45.5%)
- EPS…1.41ドル(前年同期1.25ドル)
ベライゾンの第3四半期決算は好調な結果となりました。
売上高は市場予想332.4億ドルに対して329億ドルと下回っています。しかし純利益は前年同期で+45.5%増加しています。
1株利益は1.41ドルとこちらも前年同期1.25ドルを上回る結果となっています。
通期の1株利益も従来の5.25~5.35ドルから5.35~5.40ドルに上方修正しています。
好調な決算の要因は5G対応デバイスの加入者増加があげられます。同社顧客の25%以上が5G対応デバイスを所有しています。
ベライゾンは5Gシェアを高めるために巨額の投資を行っています。Cバンドに関する設備投資は既に10億ドルを超えています。
米国の通信事業はAT&T、Tモバイル、ベライゾンの3社が独占しているので、5Gシェアをどれだけ確保できるかが今後の業績にかかわっていきます。
株価推移
ベライゾンの株価推移は以下の通りです。

ベライゾンの株価は過去5年間で+1.69ドル(3.22%)となっています。
第3四半期決算の結果がよかったことから株価は2.4%上昇していますが、依然として低い水準で推移しています。2020年には上場来高値の62ドルを記録しましたが、そこからゆるやかに下落しています。
株価が低迷していることもあり、同社のPERは11.11倍となっています。バフェット銘柄でもある同社の株価はAT&T、Tモバイルとのシェア争いがポイントになってきます。
1株あたりの配当と増配率
ベライゾンは15年連続増配の高配当銘柄でもあります。9月2日は2%の増配も発表しています。
1株あたりの配当と増配率は以下の通りです。

ベライゾンは15年連続で増配していますが、増配率は2%前後で推移しています。同社は多額の設備投資が必要になりますが、期間中の配当費用は既に確保できています。
寡占市場では安定した売上を期待できるので、ベライゾンの配当は今後も期待することができます。
記事執筆時点の株価では、配当利回りは4.78%です。
配当能力の高さと成長性は、ベライゾンの魅力となっています。
ベライゾンの増配に関する記事はこちらです。

まとめ
10月20日にベライゾンコミュニケーションズが第3四半期決算を発表しました。
決算のポイントは以下の通りです。
- 純利益は前年同期で+45%で着地
- 顧客の25%以上が5G対応デバイスを所有
- 通期1株利益も上方修正
- 株価2%上昇
ベライゾンの第3四半期決算は好調な結果となりました。
同社は5Gシェアを高めるために巨額の投資を行っています。Cバンドに関する設備投資は既に10億ドルを超えています。
5Gシェアをどれだけ確保できるかがポイントになっていきます。
PER11倍で放置されている同社は優秀な投資先ではないでしょうか。
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